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難聴児の言葉の量が圧倒的に増える!幼児期の話しかけ方のコツ①

公開日2016/05/19最終更新日2017/03/29

ことば・語彙

難聴児の言葉の量が圧倒的に増える!幼児期の話しかけ方のコツ①

デフサポのユカコです。

幼児期の話しかけ方のコツシリーズ!
全4編です。!幼児期から実践できるやり方を集めてみました!

幼児期の話しかけ方のコツ①(今回)
幼児期の話しかけ方のコツ②
幼児期の話しかけ方のコツ③
幼児期の話しかけ方のコツ④

ことばには視覚優位と聴覚優位のものがある!

どういうことかというと…

①会話で教えた方が習得しやすい言葉
②写真・絵や文字で教えた方が習得しやすい言葉

この2つにわかれます。この二つをうまく使い分けることでことばを教えるとき無駄な時間をかけなくていいようになります。ではこの二つはどうやって分類できるのか。

会話のほうが得意な言葉は『動詞や形容詞の活用形』!

動詞一つとってもいろいろな表現方法があり、活用形って結構聞こえる人は意識せずに使うことができるのですがどうしても難聴者は苦手になりがちです。

大人の難聴者でも結構間違って使っている人見かけます。某社が難聴者をターゲットにアンケートを出したそうですが、その際も文章がめちゃくちゃで意味をくみ取れないことも多々あったそうです。

文章力=学力の差にもなると思うので幼児期の内にしっかり身につけててあげてほしいと思っています。

どんな文章になるかというと…下のような文章になるんですね。活用形がちゃんと使えず、そして能動と受動の違いが分かっていない…

いくら耳が聞こえないとはいえ、私は大人になってまでこういう間違いをする人を見てると結構イラッとするタイプで、ちゃんとした文章かけー!と思っちゃいます。(心の声w

・「今日はとても暑いでした

・「夜ごはんを食べるあとに、お風呂あらうをしたり服を片付けるのいろいろなしごとがいっぱいで疲れました」

 

動詞や形容詞の活用形』の教え方

話が横にそれちゃいましたが、こういう活用形に関してはどんどん日常会話に盛り込んでいくことが大切です。

例えば”ドア×閉める” ひとつにしてもいろいろな言い方があり、その言い方ひとつで意味が全然ちがいますよね。

・ドアが閉まる
・ドアが閉まった
・ドアを閉めた
・ドアを閉めてきて
・ドアが閉まらない
・ドアが閉まりづらい

こういった言い方は紙に書いて覚えるよりも、その都度その都度何度も声かけをしてあげるほうが自然な活用形が子供の語彙にすっと入りやすいです。

話しかけ例:
(ドアが風でバタンと閉まった時)「わあードアが閉まったね!びっくりした~」

(子供がドアを閉めた時)「○○ちゃん自分でドアを閉めたんだね!ありがとう!」
「あら、ドア開けっぱなしだった?閉めてくれたの~ありがとう!」

などなど場面に応じて、こういう時はこういう使い方をするんだよ…みたいなことをさりげなく教えてあげるのが一番大切です!

絵や文字のほうが得意な言葉は『名詞』!

たとえば、『親』にかかわるの呼び方ひとつにしても、

・ご両親
・両親
・親
・うちの親
・父/母
・パパ/ママ
・おとうさん/おかあさん
・おとん/おかん
・とうさん/かあさん
・ダディ/マミー

・・・・と本当にきりのないくらいたくさんの呼び方があります。

なかなか日常生活でこれらの言葉を全部使うことってないですよね?
なので、こういったいろんな呼び方があるのを教えるには絵本であったり、ドリルや写真のほうが適しています。

そしてなるべく図解してあげることです!(こちらについてはいずれご紹介したいと思います)

『名詞』の教え方

名詞では絵本や絵日記、絵カードを活用するのがBESTです!また、モノの名前などは明確なので、モノに貼り紙をしたりイラストや写真でカードをつくりやすいというのも一つの理由です。

ではどういう風に教えるのか。

まずは写真・絵カードで教えるものと、絵本で教えるものを分けます。
例えば、絵カードで教えるものは『ドア』としてみましょう。

『ドア』のイラストを描いてその横に『どあ』と書いたものを用意します。そして違う言い回しの言葉で「扉」をかいたカードも用意します!そして『ふすま』や『ひきど』はドアの中のグルーピングになっていきます。(分かりにくくてすみません?近いうちに参考画像作ります)

お子様が「机」の単語を覚えたら、次は「テーブル」を教えてみたり・・・いろいろなやり方があります。

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