大人が1日に使う言葉の数、知っていますか?

デフサポのユカコです。

  1. 今回は語彙数のお話し。第4回まであります。
    ①日常会話で使う語彙数(今回)
    ②語彙を増やすためにやってはいけない会話
    ③日常会話で使う語彙数を倍にする方法
    ④ご両親に求められることはこれだ!

今回は難聴者に”言葉を教える大人(聞こえる両親)”にフォーカスを当ててみました。
皆様、平均的な大人が一日につかう言葉の数って何語くらいあると思いますか?

大人が一日につかう言葉の数の平均は800~900語程度しかない!!!

※同じ言葉は1語とカウントします、例えば「私」と何回使っても1語とカウントします。そのカウントの仕方でトータル800~900語と言われています。

800-900語程度と聞いてどう思いますか?

私はたった1000語もいかないのか~。思ったよりも少ないんだな~と思いました。
さらに最も一番言葉を使うといわれている大学生ですら平均1000~2000語となるそうです。

個人的にはもっともっといろいろな言葉を使っているような気がするのですが…よく思い起こしてみるとたしかに文の末尾であったり、子供への声掛けであったり、夫婦間の会話も同じような言葉を繰り返して使っているな~と思いました。

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日常生活での会話は毎日同じようなことばで占められている

ちなみに、その中でも、1番つかわれているのが「いる(居る)」で、そして1000番目に使われているのが「大きい」となっています。本当に簡単な言葉ですよね。

このことからも日常生活は本当に似た言葉で占められており、一つのものに対して同じ言い方を使用していることが伺えます。例えば、机ひとつにしても、『机』という家では「テーブル」「こたつ」「ちゃぶ台」といった言い方はしないということです。他にも、家のことを「おうち」という家では「おうちに帰ろう」は良く使いますが、「家に帰ろう」とは言わなかったりします。

こういわれると思い当たる節のある方多いのではないでしょうか。各家庭によって使う言葉は違いますが、結構家庭内のことばのルールがあったりします。

使わないけれど知っている言葉の数

その反面、聞こえる子供が知っている言葉の数というのはどのくらいあるのかというと・・・
小学生レベル: 5千~2万語
中学生レベル: 2万~4万語
高校生レベル: 4万~4万5千語
大学生レベル: 4万5千~5万語

宮島達夫他 編『図説日本語 : グラフで見ることばの姿』
(角川書店, 1982)

大体一般的な人で3万~5万語、教養のある人や知識の多い人は5万語以上・・といった感覚になります。そして、中学生の国語辞典での収録語数が約4万語です。

知っている語彙数のうち実際に使われている語彙数はたったの2パーセント。

 

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つまり4万語の語彙数を知っていてもたったの2%しか普段の会話では使わないってことです!

会話以外から覚えることばが圧倒的に多い!

もちろん子供が聞こえる子であれば何の問題もなく皆様と自然とテレビであったり、ほかの人との会話との間から覚えたりしていくことかとおもいますが、聞こえない子供にとってはこれがとても大きな痛手となります。

例えば聞こえる子はどうやって普段の日常会話以外の会話を習得しているかというと、

親から子供への語り掛けだけではなく、親同士の会話、親が友人と話しているときの会話、親が店の人と話しているときの会話・・・と親つながりでの会話を横で聞いています。

さらに親が関係なくても、親戚同士の話であったり、店員同士の話、そしてたまたま近くに座った人の話が聞こえてくることもあるでしょう。

さらに、会話以外にも店内放送であったり、テレビのナレーション等、説明文や、普段使わないような言葉も意外と耳にしています。

そして音楽もありますし、本当に巷にはいろいろな言葉であふれているものです。
耳から自然と言葉を覚えているんですね。

しかし!

難聴児は、基本的に会話からしかことばを習得できない!

つまり放送で流れている言葉や、自分に対して発せられた会話以外の言葉に関してはほとんどわからないので、あえて教えてもらわないとずっと知らないままとなってしまい言葉の数が増えません。。

そうなると、どうしても言葉の習得率が聞こえる人よりも圧倒的に少なくなってしまいます。
さらに・・・聞こえない子供は、基本的に家族との会話が一番理解できるんですね。言葉の習得も家族からの会話で習得するのが一番大きいです。

そして先ほど記載したとおり、小学生で1万語の言葉を習得するとして…どう考えても1万語の言葉を覚えるのには家族間だけでの会話では圧倒的に足りません。

なぜかというと日常会話で使われているのが1000語以下。

家族間で使われている会話が、本来知るべき言葉のうち2%しか使っていない…となるとそれ以外の会話を習得する手段がないとどうしても聞こえる子よりも圧倒的に言葉の数が足りなくなります。

でも、生きていくうえで、日常会話で使わない言葉を知っていないと、勉強にもついていけなくなるしすごく大変になってしまいます。

日常会話で使わない言葉(学習言語)とは。。。?

※学習言語についてはこちら★

例えば日常会話ではあまり使わないけど知っている言葉として…

晴天、合間、あぜんとする、あっけにとられる、顔見知り、火山、噴火、方角・・・

こういった言葉があげられます。(私が思いついた感じなので、日常会話でバンバン使う人もいるかも。笑)
でもこれらの言葉は、結構テレビのニュースであったり、本であったり、いろいろなシーンで出てくることの多い言葉であるとも言えます。なので聞こえる人は当然のように知っている言葉になります。

例えば、日常会話だと、「晴天」→「晴れてるね!」とか、「方角」→「あっちのほうに行こう!」とかそうなるので、聞こえない子供は「晴れ」という言葉は知っていても「快晴」「晴天」「雲一つない」という表現は知らないかもしれません。

それにくわえて!難聴児の親が陥りやすいポイントがあります。それについてはこちら★