ご両親が知っている語彙数は関係ない!どれだけ会話で使えるかが難聴児の語彙数に比例する!

デフサポのユカコです。

本日はシリーズ最終編!

①日常会話で使う語彙数
②語彙を増やすためにやってはいけない会話
③日常会話で使う語彙数を倍にする方法
④ご両親に求められることはこれだ!(今回)

絶対難聴児よりもご両親のほうが多くの言葉を知っているハズ!

聞こえるご両親を前提として考えたとき、ご両親の知っている言葉が一般成人者と平均だとして、必ず難聴児よりもはるかに多くの言葉を知っているはずです。

しかし、難聴の子供にはどうして普通の子のように教えてあげられないのか、親が知っているのに、子供が知らない単語はすごく多くなってしまうのはなぜか・・・

これらには原因があります!

難聴の子供に対して、なるべく多くの語彙を入れてあげるのが大切なのですが、頑張って語り掛けているつもりでも、同じような言葉を使っていることが多々あります。前回のとおり、ニュースを取り入れることはもちろん大事なのですが、それよりももっともっと単純な簡単なことがあります。

それはなにかというと…

誰でも知っているけどいろいろな言い方がある言葉をたくさん言い換えて使うこと!

例えば、「机」以外の言い方、何個思いつきますか?

「つくえ」「テーブル」「こたつ」「ハイテーブル」「センターテーブル」「ちゃぶだい」「勉強机」「ダイニングテーブル」「ローテーブル」「カウンター」・・・等いろいろな言い方があります。

この言い方、難しいものではないしご両親は普段使わないけど、知っている言葉ですよね?しかし、どうしても難聴児のご両親の場合、子供が知っている単語で会話するほうが楽なので、一度机と教えたらずーっと机ということが多くなってしまいます。

手話を併用している家庭は特にその傾向が強くなりがちだと思います、手話は日本語のように数多くの言い回しがあるわけではなく、どのようにも解釈できるのでついついご両親が普段使っている日本語に変換してしまうんですね。

なので・・・なるべくたくさんの言葉を難聴児に入れるためには一つのことばではなく、いろいろな言葉を使うように気を付けることが大切です。

言い換えことばは意識して使おうと思わないと使えない!

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言い換え言葉をなるべくたくさん言うことで、自分は普段使わないけど知っている…という言葉をとにかくたくさん使うことがまず第一に必要です。

たとえば「お母さん」ひとつにしても、「ママ」という子もいれば「おかあさん」という子もいればオカンだったり、母だったり、お母さまかもしれません。本当にいろいろな呼び方があります。聞こえる子は友達がお母さんのことをオカンって呼んでる~というのを聞いて、「オカン」って呼び方あるんやな~と漠然と知っています。

聞こえない子に対してはやっぱりある程度親から子に直接1:1でいろいろな言葉を教えてあげないとどうしても「オカン」という言葉を知らないまま大人になって、初めて知ることになります。(下手したら一生知らないままという可能性もあります。)

言い換え言葉だったり、数多くの言葉を入れるために子供との会話内でたくさんの言葉を増やすには何が大事なのかというと・・・

難聴児の語彙数を増やすためにはご両親がキーポイント!

特にこの2つは本当に大切なポイントとなります。

・親の持っている語彙数

親がどれだけ語彙数を持っていて、一つの言葉だけでなくいろいろな言い回しができるだけの言葉の力があるかどうかが重要になってきます。こちらはベースとして必要な力となります。

・会話の流れで引き出しをパッと開けていろんな言葉に変換する反射力

そしてこれが最も大切なのですが最も難しいことでもあります。普段使わない言葉をあえて会話の中でサラッとチョイスしたり、子供がこの言葉は知らないだろうな~と想像をつけながら適度に知らない言葉を織り交ぜるだけの反射力が必要になってきます。

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とはいえ・・・急にやれと言われてもなかなか対応できない人のほうが多いと思います。

難聴児だけでなく、ご両親にも日々の鍛錬が大切!

なので練習がてらいろいろな言葉を言いまわしてみたり、聞こえる人との会話でもあえていろいろな言葉を出せるように意識してみたり…そういったことがすごく大切になってきます。

例えば

とてもきれいな夕焼けだったね。

このとてもをほかの言葉に言い換えるならどんな言葉が思い浮かびますか?1分で思い浮かぶだけ思い浮かべてみてください。


めっちゃきれいな夕焼けだったね
とってもきれいな夕焼けだったね
驚くくらいきれいな夕焼けだったね
かなりきれいな夕焼けだったね
びっくりするくらいきれいな夕焼けだったね
大変きれいな夕焼けだったね
すごくきれいな夕焼けだったね
本当にきれいな夕焼けだったね
信じられないくらいきれいな夕焼けだったね
相当きれいな夕焼けだったね

・・・・等本当にいろいろな言い方があります。

言われてみれば、ああーそんな言い回しもあるな~~!って思うし、知ってる言葉がほとんどではないですか??しかしなかなか普段の会話でこれら全部をうまく使ったりできません。

難聴児のご両親は、ただでさえ普通の聞こえる子の両親に比べて大変なことが多いです。療育や言葉の教室に行ったり、聾学校の幼稚部で出される宿題があったり…。

そんななか、こんなことまで気を使ってられない!!

という気持ちもすっごくわかります。でも、子供が小さいうちの数年の話です。基本は3歳から6歳を重点的にがんばっておけばだいぶ土台はできます!!

できる範囲でいいので「意識して」いろいろな言い方をするように気を付けて、会話をしてみてください。

きっとその頑張りは必ず実を結びます!

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8 件のコメント

  • いつも更新楽しみです。

    語彙数を増やす難しさと大切さがとても伝わりました。
    我が娘は3歳なので、いざ実践!と思いましたが、耳は聞こえない状態です。その場合は、いろんな言い方をして口元を見せる、というか意識でいればいいでしょうか?
    3〜6歳からが大事というのを見て、今が大事と感じると同時に、今しなきゃ!!と焦りもあります。

    ゆかこさんの文章を見ていると、本当に伝える力のある人だなぁと感じます。聞こえる人でもこんなしっかりした文を書ける人は少ないです。
    娘もいろんな言葉を知って、豊かなやり取りのできる人になって欲しいと感じます。

  • 更新楽しみにしています。

    コメントが消えてしまい、二重になってしまったらごめんなさい。
    娘も3歳なので、今が実践時!と思うと同時に、今やらないと!と焦りも感じます。
    娘は、ほぼ聞こえない、振動を感じる程度の聴力なので聞こえは期待できません。その場合は、言葉の言い方を変えてみて口元を見せる、という意識でいればいいのでしょうか?

    ゆかこさんの文章を読んでいると、娘にもたくさんの言葉を知って豊かなやり取りのできる人になって欲しいと感じます。

    これからも更新楽しみにしています。

    • けごさん

      けごさんの娘さんも3歳なのですね!本当今が踏ん張り時ですね。
      大変なことも多々あるとおもうのですが、”振動を感じる程度の聴力”とのこと、人工内耳とかは考えていらっしゃらないのでしょうか?
      私自身聴力は100dB超えで口元を見ていますが、同じ張力でも人によっては両親となら電話ができるという方もいらっしゃいます。

      娘さん自身がどのくらい耳と目を使っているのかがわかればいいのですが、わからないようであれば
      口元を見せつつ、発音もはっきりとして耳からも情報を入れていくのが一番ベストかと思います。

      今からこんな風に気にしてくださるお母さんがいらっしゃるので、娘さんはきっと数多くの言葉を話せるようになると思います~~!
      本当にご両親に言葉を増やしてあげたいという意識があるだけでも言葉の数は圧倒的に増えるので引き続き頑張ってください!

      更新楽しみにしているといっていただけて本当にうれしいです!^^
      引き続きよろしくお願いいたします♡

  • お返事ありがとうございます。

    娘は内耳奇形があり、2歳時の診察の結果人工内耳はしないことになりました。なかなかの聴力なので、人工内耳に期待していましたが。でもはっきり診察を受けたので、進むべき道が見えてよかったとも思っています。

    • けごさん

      お返事が遅くなってしまい失礼しました!
      奇形があって人工内耳をされないことになったのですね。確かにはっきり決まったのはかえって迷わなくてよさそうですね。
      補聴器自体もだいぶ進化しているので、これからもますます進化することと思います。

      あとは目(と耳)を使って言ってることがくみ取れるようになれば本当コミュニケーションはだいぶスムーズに行くんじゃないかと思っています。
      口話もきっと必要に迫られたほうが上手にできるようになってくるので…聴力が悪いとそれだけうまくなると思います!これからが楽しみですね!(もちろん不安もあると思いますが💦)

  • いま。子供の聴覚検査をしてもらうためにその日を不安に思いながら待っている日々のなかでこのサイトを見つけました。今5歳のかわいい男の子、この夏弱視もわかり牛乳瓶の底のようなメガネで元気にかけて普通幼稚園通っています。
    年少さんのとき、先生から話しかけてもなかなか気づかないとかまっすぐ見ていない気がすると言われてもまだ幼いからと気にしてませんでした。
    しかし、夏休みにあまりに近くで本を読むので眼科に行ったら最大級の遠視、それを受け止め息子と塗り絵でトレーニングを始めたときに、両親から防災無線のサイレンが聞こえないみたいだよとの話。
    耳鼻科にすぐ連れて行きましたが、緊張しすぎて無反応。鼓膜はきちんと反応しているようですが、1メートル離れたところで鳴っている鈴の音を聞こえないと言われ、子供の聴覚検査ができる施設に予約を入れました。

    検査前ですが、聞き返しも多いし、車でかけているステレオも耳をそばにしないと聞こえないみたい。旦那はきっと聞こえるってことがわからないだけと思っているけれど、たぶん難聴なのかなって思ってます。

    すいません、今自分がとても不安で藁にもすがりたい気持ちのなか暗い雰囲気満載ですが、このサイトにたどり着いてきちんと現実がはっきりしたら、いや、はっきりしていない今でも、息子が生きてるって楽しいって思えることを教えてあげられる母でありたいって思います。今は泣いてますけど笑

    • あきこさん

      初めまして、ユカコです。不安な中このサイトを見つけていただきありがとうございます。こうしてつながるのも何かの縁ですね^^ 

      弱視だったのですね!弱視に関しては私自身勉強が足りずどんな感じなのかとかわからないのですが、難聴に関してはもし検査で難聴が確定したとしても本当にそこまで心配しすぎなくても大丈夫だと思います。(もちろん、暗い気持ちになって当たり前だと思います)
      今現在5歳ということで、聞き返しが多くても、補聴器なしでこれまでコミュニケーションが何とかとれていたのであれば難聴の度合は軽いか、もしくは本人なりに対処法を自然と身に着けているんだと思います。もっと難聴の度合いがひどい場合は早い段階で相当な言葉の遅れがあると思います。なので、口を読み取っていたり、耳が悪い中でも最大限聞こえる範囲で聴力活用をしていたり…していると想像できますので、今後補聴器をつける/もしくは人工内耳をつけるだけでもだいぶ改善されると思います。

      もちろんこの先、落ち込むことも多々あるかと思いますし、落ち込んで当然だと思います!
      弱視と難聴のダブルパンチでなんでうちの子だけ…と思うかもしれません。
      私自身子供が難病でいろいろなダブルどころか、トリプル以上のパンチもあるのでその気持ちはすごくわかります。障害(例えば弱視)はしょうがないにしてもそれに加えて別の障害もあるの!?せめて一つにしてよ!って思いますよね。笑
      でも自分の子供というその事実は変えられないし、一緒に悩んで、いろんな気持ちをを共有しながら頑張れたらうれしいです!^^

      難聴に関してはできる限りブログや、workshop等でサポートしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
      何かあればいつでもご連絡くださいね。

      • お返事ありがとうございます。
        いただいた言葉に号泣しちゃいましたが、この子をどれだけ笑わせられるか、それだけ考えようと思い公園で思いっきり遊ばせました。栗拾いもしてニコニコでした。
        私が不安になって聞こえてるって聞きすぎて、いまむしの声聞こえたよって教えてくれる息子。
        もっと自由にのびのびと頑張りすぎないように検査までの日をいつも通り楽しんでみます。
        これからも何かに迷ったらコメントさせてください。
        私自身は母が重度の難聴でした。思春期は母が嫌いでした。だからこそ、いろんなことに気を巡らせてしまいましたがユカコさんはほんとに自分の人生を楽しんでいらっしゃる。
        人が生まれた意味ってそこにあるんだと、気づきました。ありがとうございます。

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