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難聴は人によって対応方法が全く異なる!対処法を徹底解説!

公開日2016/10/24最終更新日2017/12/14

健聴者とのコミュニケーション

難聴は人によって対応方法が全く異なる!対処法を徹底解説!

デフサポのユカコです。

本日もカウンセリングでお話ししていて書かなきゃな~~~と思ったお話です。

難聴者と一口に言っても本当に対応方法はバラバラ!。
難聴者が自分自身で自分の障害について話せるようになるのが一番大事!

と言うお話し。例えば、

同じ人であっても、家族との会話は、耳から9割、1割で口を見ているのに、
友人や、知人との会話の時は7割耳からの情報、3割は口を見ているかもしれません。

目をメインにしている難聴者の中には、口や耳ではなく手話をベースにしている人もいます。他にも、人工内耳をつけたことで口だったのが、耳を中心に使うようになった人もいます。
くわえて同じ聴力でも人によって得意不得意はそれぞれです。

例えば私の場合は、目からの視覚情報が相当強いため、9割以上は口を見ています。このことからわかる通り、

「同じ難聴者」でも全然違う!

一般的に同じ聴力であれば、同じような対応でよさそうな気がするのですが、実際は耳や目の使い方の割合は全く異なっているのでかなり異なる対応が必要になってきます。

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それらを踏まえて、コミュニケーションの違いがこれだけ異なるということはですね・・・・

難聴者に対して一律の対応方法では対処しきれない!

ということになります。やっぱりどうしても”聞こえない”という障害は同じ聴力であっても対応方法は人によって大幅に異なるため、一番大事なのは難聴者本人が

自分の障害を把握して、やってほしいこと、できることできないことを明確にしたうえで相手にちゃんと伝えることです。354815

どういう風に対応したら一番わかりやすいのか、伝えるのが大事!

聞こえない人同士や、聞こえることに理解がある人ですら、その人には、どういう風に対応したら一番いいのかは本人に教えてもらわないとわからないんですよね。

普通の一般の人なんてもっとどういう風に対応したらいいのかが全然わからないわけです。

例えば、私の主人の場合は、”私に口を見せる”ように気を付けてはいるけれどそれ以外は特に何も気を付けていないと思います。話すスピードを遅くするわけでもなく、声を大きくしたりするわけでもなく、耳元で話したりもしません。

その対応をしてもらうことで私と主人のコミュニケーションには全く問題なくスムーズに会話ができるのですが、それがほかの難聴者にも通用するかというとそんなことはありません。

私と同じ聴力であっても私とは異なり電話ができる難聴者の場合は、はっきりした大きめの声ですこしゆっくり話してもらったほうが意思疎通がスムーズにできるかもしれませんよね。

聞こえないということはわかっていてもどういう風に対応したらいいのか、筆談が必要なのか、はっきりした声で話したほうがいいのか、手話を使えないとダメなのか…等は

人それぞれなので、本人にどういう風に対応したらいいのか教えてもらわないと、どう配慮したらいいのかがわからない。

例えば、耳からも聞いているのであればなるべくはっきり話すようにするし、口を読んでいるけど、実際あまり口を読むのも得意じゃない…ということであれば難しい単語は筆談にしたり・・・といった対応ができます。でも、それはどういう風にしてほしいのか教えてもらわないとちゃんとした対応ができません。

自分の難聴の度合いや、対応してほしい事を客観的に把握できていない難聴者が意外と多い!

私としてはこれを一番危惧しています。

基本的に小学校高学年にもなればある程度自分の言葉で自分で難聴のことを説明できるくらいになっているべきです。

しかしながら日常生活で聞こえる人との接点が少ないこともありどういう風に説明をしたらいいのか等わかっていなかったり、そもそも自分がどういう対応をしてもらうのが一番いいのかを把握していないケースが多々あります。

普通学校に通っている子でも、”自分で”説明するのではなく親に説明してもらっているため、自分のことを自分で説明できない子もたくさんいます!

そういう環境にいると親は子供の障害の説明がどんどんうまくなっていきます(笑)が、子供は全然自分のことを説明し慣れてないことになってしまいます・・・。

成功パターンをつかむためにも自分で説明をさせてみる!

もちろんいきなりでもうまく説明できる人もいるかもしれませんが、基本的には早い段階(小中学生~)で自分で説明していくことで、あ、この言い方は伝わりにくかったんだな…もっと具体的に伝えないといけないな…等いろいろな反省点や、逆に、この説明の仕方が一番伝わるかも!などといった自分なりの成功パターンを見つけることができます。

もちろんこういった練習は大人になってからでも遅くはありません

難聴者自身/もしくは難聴のお子様が、難聴についての説明が下手だな~と思うのであれば今からでもいいのでぜひぜひ説明ができるようにいろいろな言い方にチャレンジしてみてほしいと思います。

場面によって説明の仕方が違ってくる!

例えば以下のように、ひとくちに説明といっても、いろんな場面があります。

初対面で一度しか会わないような人にサラッと話すときの場合

仕事や勉強、受験等大事なことが絡む場合

何度か顔を合わせたことがある人に細かい点を説明する場合

難聴のことをよく知っている友人・知人に、改めてこうしてほしいという説明をする場合

こういったいろいろなシーンでいろいろな説明を試みることで、自分なりに自分の難聴について説明し慣れてくることと、伝わりやすい説明ができるようになります!!

小さいうちは恥ずかしさ等が勝ったり、これまで説明したことがないため、親に代わりに言って…とかそういうことが多いかもしれませんがなるべく自分自身で言えるようにチャレンジさせてあげてください。伝わらなかったらそれはそれでいい経験になると思います!♪

失敗はいくらしたっていい!

と思います!

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