【母の体験談】ユカコの難聴がわかるまで④
公開日2016/07/14最終更新日2016/07/14
ユカコの難聴が分かったとき
【母の体験談】ユカコの難聴がわかるまで
【母の体験談】ユカコの難聴がわかるまで②
【母の体験談】ユカコの難聴がわかるまで③
の続きです~!
さて、補聴器を購入するのと並行して、私の訓練施設を探し始めた母。
どうやって私の訓練施設を決めたのか、またその理由は・・・
まず、地域の保健/療育センター(みたいなところ)から住んでいるところから通える範囲での聾学校や言葉の教室をいくつか案内してもらいました。
とりあえず、見てみないことにはわからないので…案内された学校に見学に行くことにしました。
以下3つを紹介してもらった母は、まず①のA聾学校へ行き、その後ちょっと遠いところにあるのですが、②の言葉の教室へ行きました。
見学した結果、どんな感じだったのかというと…
(※30年近く前の話ですので現在とは全く違います。ご承知おきください。)
①A聾学校
・案内された学校の中で家から一番近いところにある
・手話や、聾学校独特の手話表現がメイン
・発音練習は基本的にしない
・案内をしてくれた先生がものすっごくよかった!
②言葉の教室
・案内された学校の中では一番遠くにある
・発音の練習をメインでやる
・手話等は使わない
・「学校」や「幼稚園」ではないので別の幼稚園にも並行して通うことができる
③B聾学校
・当初は見学に行く予定だったもののA聾学校の対応が良く、結果的に見学にはいかず。
A聾学校の先生が相当よかったみたいで、今でも名前を憶えているくらい、「素敵な先生」だったのよーーーーー!!!と力説していました。笑
母の中では、1発目にいったA聾学校に行かせたい!!と、内心では9割くらい決まっていたそうです。
母いわく、「先生」とか出会う人で人生決まると思う!小さい時の「先生」って大事でしょ?ユカコがもし「聞こえる子」であったとしてもあの先生のところに通わせたい!!と思うくらいよかった!!とのことです。
ただ母の中ですこーし引っかかっていたのが
「A聾学校では手話がベースで、発音の練習をしないこと!」
でした。
で・・・結局最終的に決定したのはこちら。
決め手は
・社会に出たときに発音は必要だと思ったこと。
・並行して聞こえる子が通う一般的な幼稚園に行かせることができること。
でした。
そして、2歳8か月になってようやく通い始めたユカコ。
だいたい最初は多い時で週4とか週5とかでほぼ毎日のように通っていました。
そこでどういうことをやっていたのか・・・とかこれまでもちょこちょこ書いてきていますが、引き続きちょこちょこ書いていければいいな~~と思っています♪
■私(ユカコ)が思うこと…
何を選べばいいのかわからないご両親のために、いろいろなメリットデメリットを俯瞰的に見れるような情報が必要!
30年ほど前は今みたいにネットも発達していない頃です。なのでかえって選択肢が決まっていた分、決めやすかったのもあるんじゃないかなーと思います。
しかし・・・
今の時代は早ければ0歳児での新生児スクーリングで難聴を告知されます。
そして「子供の性格」や「難聴のこと」もあまりわからないまま、訓練施設を探し、そこに通わせる…
さらに補聴器だけではなく、聴神経に機械を埋め込む「人工内耳」も低年齢のうちに手術をすると効果が大きい!ということで、今は聴力が重い人は、補聴器<人工内耳の流れになっています。
つまり…
わが子が難聴と分かったご両親は
「人工内耳」と「補聴器」のどちらにするかを選び、
さらに「手話」メインにするか「口話」メインにするかを決め、
どこの「訓練施設」に通わせるかを考えなければなりません。
ご両親はこれまで全く縁のなかった世界で急に子供の将来のための道を選べ!と言われるようなもんです。
しかも人工内耳はやり直しが効かず、合わなかったから補聴器に・・・ということはできません。
今は情報が多い分取捨選択も必要ですし、いいところに当たる確率が上がる分、悪いところに当たる確率も上がり…どれを取ればいいのかわからないと悩んでいるご両親がすごく多いんではないかと思っています。
選択肢が増えるのはとてもいいことなのですが、そもそもの”難聴”だったり、人工内耳や聾学校の基礎知識がないのに、その中から選ぶのってすごく難しいと思います。
もっともっとそういうことをサポートできる場があればいいのに…と思っています。
できる限りそういった基礎知識であったり、メリットデメリットを俯瞰的に見れるように発信していきたいと思っています。
(文章で伝えるのは限度があるので、今後はワークショップ等も開催していきたいと思っています。)
と・・・母の体験談だけでなく、私が思ってることも徒然書いてみました。
次回は、、、選択肢についてのお話しです~。