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【難聴×学校】聞こえない私と合唱コンクール

公開日2017/12/14最終更新日2017/12/14

■難聴と学校

【難聴×学校】聞こえない私と合唱コンクール

さて、今日は難聴の私が合唱コンクールをどうやって乗り越えてきたのかについての話。あくまでも私の話だけどw

忘れもしない。自分がオンチ!と気が付いた時

忘れもしない、小学校3年。

合唱コンクール前の練習のときに、いつも通り大声で歌っていたら、隣に立つ違うクラスの生徒がギョッとした顔で「!?」と私のことを見つめてきたんです。

ほんで、歌い終えた後「ユカちゃんさあ、でかい声で歌いすぎやでw」と突っ込んできたんですね。

うすうす、もしかしてオンチなんじゃ??と思っていたのですがその時初めて人に聞いたんです。
「あ!もしかしてユカコ、
 めっちゃ音外してる?」
と。
そしたら
「うん、むっちゃ」
「俺、びっくりしたわ!」
と。
このときの衝撃といったら。

ぎぇええええーまじか!!!
えええ!今まででかい声で歌ってたああああ!
はずかしいいいいい!!!Σ(゚д゚lll)ガーン

って感じ。

そして家に帰ってからも母に聞いたんです。
「ねーねーもしかして私ってオンチ?」
「え!なにをいまさらww
 ユカコ、気が付いてなかったん~!笑」

「そうだったのかーーーーー!
 ちょー、おしえてーや、そんなん!」

「だってーまさか気が付いてないとは思わんかってんもん~」

(やっぱりうちの母はいい加減。)

小3を境に口パクで歌うようになる。

そして、劇的なオンチで周りに迷惑をかけてきた!!と気が付いた小3から、合唱コンクールや歌を歌うときは口パクで歌うようになりました。

でも、リズムは覚えているので、口パク自体は完璧!笑

私の場合は、歌えないこと自体にコンプレックスを感じたかと言うと、特にそうでもなくって、オンチだから口パクでオッケーでしょ♪と軽く考えていました。そして誰からも注意されることもなくなんだかんだで口パクで乗り切っていました。

でも、オンチなことは、友達に言われる前に親に教えてもらいたかった~!とは思いました。笑

そもそも絶対他にも口パクの子おったとおもうわ!笑

そしてそんな私は、小学校5年くらいの時、何を思ったか歌えないならピアノやろうかな~と思ったんですね。でも、、、

ピアノに立候補しようとするも、自分のレベルを思い出して断念。

幼稚園の時から、ピアノを習っていたので、最初は立候補してピアノを弾けばいいじゃーん!歌を歌わなくていいし~~♪と思ったんですよ。

で、一応ピアノに立候補するまえに母に
「なあなあ、合唱コンクールんときな、ピアノやろうと思うねんけど!」

(ユカコってばナイスアイディア!というテンションで)相談したところ…

「えー!ピアノの練習嫌いやのに、発表会の曲まで練習出来へんやろ?w」
「もっとうまい子おんねんから、やめときw」

母にばっさりすっぱーーーーんと切られて

「うん、練習はいやや…」
「確かに○○ちゃんのほうがよっぽどピアノうまいわ!」

と気が付いた私はピアノ立候補をやめました。(単純)

でも、実際、やらなくてよかった!
うまい子に任せておいてまじでよかったーーー!!と思いました。笑

というわけで結局小学校3年から6年まではずっと口パクで乗り切った私でしたが…

実は合唱コンクールの口パクは一つ問題があった!

それは合唱のとき。各パートに分かれるので自分のタイミングがわかりづらくなるんですね。

しかも、合唱コンクールの時は横並びなので隣の子の口は見えません。笑

小学校の時はなんも考えず適当に歌っていたのですが、中学校になってくるとさすがにこれじゃあかんな~と。

そしてそんな私はどうしたかと言うと、指揮する子に「あ、ごめんやけどできたら歌ってくれへん~??」とお願いしたんですね。

中学生のころは、指揮者が口パクで歌ってくれるようになった!

そして、指揮をしてくれる子が、指揮をしながら私のパートを口パクで歌ってくれるようになりました。

中学1年生の時に既にこういう感じだったので、2年生の時も3年生の時も当たり前のように、周りの子たちからユカコのクラスは「指揮者も歌う」と認識されていました。

つくづく周りに恵まれていたな~と思います。

そして試練は高校でもやってくるわけです。
高校の時もありました、合唱コンクール。しかも結構本格的な感じ。

そして私は「ピコン!」思い付いたんです。

歌えないんだから指揮者になればいいじゃーん!わあ!天才!

確か担任が音楽教師だった、高校1年の時。合唱コンクールの指揮だれがやる~?と言う話になったとき…

いきなり「ユカコ、歌われへんから指揮者やるわ!」とクラスの前で宣言。

クラスのみんなの反応は…
「あー確かに聞こえへんから歌われへんもんな。」
「えーんちゃう?」
「マジで!ユカコやってみるー!?笑」
「オッケー!じゃあユカコが指揮で!」

(っていうてくれてんけど、内心どう思ってたんやろう?笑)

そして、指揮になりました。

ちゃんちゃん♪

・・・って!話はそんな丸く終わらへん!笑

ただリズムに合わせて棒ふってればえーんやろ!リズムは分かるしーー!と思ってた指揮…

聞こえない人が指揮やるのって、結構難しい!!!

ってことに初めて気が付きました。(ああ、あんときの私の頭はたきたい!笑)


指揮をベースにピアノも歌も進行していくんですよね。
(当然)

つまり、指揮者が一番重要なキーパーソンだったわけで…。
私のリズムがだんだん早くなってきてしまうと、

ピアノとずれる!
歌い手とずれる!
皆が私に合わせようとして崩れる!

ということになります。
私のリズムが早くなるとみんなも早く歌うってことで…。
でもそれには全然気が付いてなかった私。

練習中、
歌っているクラスの皆に、「早いわっ!!」と身振り手振りで突っ込まれました。そして遅くすると次は「遅い!!!」と。

えーどうしよー!!これ、ユカコ指揮あかんわ!!!別の子と変わってもらおっかな~!と思っていたら、、、

歌いながらクラスの皆が一緒に身振りで指揮のタクトを振る真似をしてくれました。そしてそれに合わせたら完璧に!!✨

というわけで私の、指揮続行。
でもクラスのみんなには本番前に前もって言っておきました。

「なあ、みんな。私の指揮がずれだしたらみたらあかんで!!皆でピアノに合わせてなあ~!!」(もはや指揮いらへん…)

というわけで、本番も、前にいる子たちが歌いながら手をリズムに合わせて動かしてくれて、それを見ながら私もタクトを振る!と言う感じでした。

おかげで合唱コンクール本番は…大成功!!!

・・・100%周りのおかげです。笑

みんな、めっちゃ優しかった!(ありがとう!)

翌年の2年生のクラスの時もみんなが、「ユカコ指揮するやんな?」というてくれたんですが、「やってみたら思ったより、難しかったからやめとくww」と大人しく口パク参加に戻りましたよ~~!!!笑

何よりも参加することに意義がある!

実際問題、難聴だから輪を乱すし、歌えない…って人ってたくさんいると思うんですよ。
それでえーんちゃう?と思うんですよね。歌わないんじゃなくって、音程がわからへんから歌えないねん~ってことやし、周りの空気も読んでる結果なわけだし。私みたいに指揮!とか無謀なことも言わへんし。

だから、合唱コンクールに参加して、クラスとの一体感を感じていればいいんじゃない?と私は軽く思ってます。
そして、「口パクやん!」と言われたら、「ユカコ音程わからへんから歌われへんねん!」と伝えておけばいいし、そんなに参加したくない…とか、つらいとか、マイナスな考えは意識したこともなかったなあ~。

そして中高生にもなると周りも自然と私が音程を分かってないというのを理解してくれていました。
もはや、「なんで口パクなの?」とかも聞かれなかった。聞かれたのは小学校くらいまでかなあ~。

だから、合唱コンクールは…参加したらそれだけでOKやーん!と思ってます。


余談

そうそう、希望を言うなら合唱コンクールのとき、皆がどこの部分を歌っているのかは分かるといいな~と思います。
もし、いまの私なら「単焦点プロジェクター」とか使って床に映したりしてどこ歌ってるかわかるようにしたりとかそういう今の技術とか活用してみたいなーと思います。あとは将来的にはVRとかも楽しそう。
(※自分のクラスに限らず他のクラスがどこを歌ってるかとか、歌詞とかわかるといいなーって。)

私の合唱コンクールはこんな感じでした!^^

 

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