発音練習例:「あ」「い」「う」「え」「お」編

さて、前回お伝えした通り今回は「発音の練習」の方法について述べていきたいと思います。

まずは母音が大事でしょう!ということで「あ」「い」「う」「え」「お」をなるべく丁寧に説明してみました!

聞こえる人にとったら、ええ!こんな風に練習してたの!?と思うかもしれませんが、難聴者はこんな風に発音をひとつひとつ練習してるんですよ〜!

耳が聞こえないので正しい発音を一つ一つおしえてもらわないと分からないんですね。

※練習方法は各訓練施設によって異なりますのでご承知置きください。


「あ」の発音練習

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・「あ」の発音は上下の歯と歯の間に人差し指と中指をたてに入れます。

・その指をいれたまま「あー」と発音してください。

・指をすっと引き抜いたりゆっくり引き抜いたりする事で「あ」の発音がしっかりしたものになります。

・「あ」と発音したときの舌が高いときは、「たーたーあー」と言ってみる。※「た」を言う事で舌の位置が安定する


「い」の発音練習

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・「い」は母音の中で音を作る場所が一番前よりになる(前舌を上あごに近づけて発音)

・「い」列音(いきしちに…)の発音が苦手になる人が多い

・「い」を発音するときの歯の開け方は個人差が見られ、あまり空けない方がいい子もいれば、人差し指の先が入るくらい空けた方がいい子もいるので、色々チャレンジしてみる

・鏡をみながら、「ぴーぴーいー」と発音する事で正しい「い」を誘い出しやすくなる。

・鏡を見ながら「えーいー」と言って、舌の動きを確認する(前舌の位置が高くなっていく)


「う」の発音練習

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・上下の歯と歯を軽く閉じて、唇を小指の先がほんの少し入るくらいまですぼめる。

・つい力を入れて口を尖らせてしまうが、尖らせすぎないようにする。

・唇を正面から軽くたたいて、唇をほとんどあけないくらいの口構えで「あ」「お」「う」の順番で言わせると、正しい「う」が出やすい。


「え」の発音練習

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・前舌を上歯茎の奥北近づけないとダメ。

・上下の歯と歯の間をあけすぎると曖昧な音になってしまう。

・親の人差し指と親指を子供の唇の両端に軽く当てて、ほんの少し左右に押し広げる。

・子供の人差し指を自分の歯と歯の間に入れて、3回ほど「あーえー」といいながら指を左右に動かす。そのあと、「あーえー」と言い「え」のところで指をすっと口の外に引き出す。


「お」の発音練習

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・人差し指がすっぽりとはいるくらい唇をあけ、第一関節まで指を入れたまま「お」と言う。

・指をそっとひきだしながら「おー」と言う。※引き出す時に口の形を変えるのはダメ。

・下あごの中央に握りこぶしを軽く当てながら「と」「と」「お」と言うと正しい「お」の発音になりやすい。

・親は片手五本の指先でピンポン球の周りを掴むように唇の周囲に当てる。そのまま「おー」と言わせるとはっきりした「お」の発音になりやすい


私自身もこんな風に発音の練習をしていたな〜と懐かしく思います。とはいえ発音の練習期間は幼少期〜小学校くらいまでなので、その時はなるべく時間を割いてあげてほしいと思います。

私自身は、この時頑張ったからこそ、今の相手に問題なく伝わる発音ができるんだ!と自信を持って言えるので、是非是非出来る範囲で練習を頑張ってほしいと思います!

※久しぶりに自分の発音を確かめるためにもあらためてやってみたのですが、これ、大人になった難聴者にも有効だなあ〜と思いました!

また、ブログ内には書ききれない部分も多かったので、もっと教えてほしい!等、気になる方へはまたワークショップ等でご紹介させていただければと思います。

9 Comments

けご

更新楽しみに見ています。
発音練習、とても難しいですね!聞こえる私がやってみましたが、顎が外れそうになりました笑。
こうして発音練習していくんですね。とても参考になります。

娘は幼稚部入学前なので、まだ発音練習はしていません。日々体を動かしてキャー!だの、ひゃー!!だの自然な声をたくさん出すようにしています。

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yukako

けごさん

お返事が遅くなってしまってごめんなさい!m(__)m
そうなんですよ~発音練習は細かくやるところから大まかにやるところまでいろいろですが、私は細かくやってもらえてよかったな~と思っています^^あと、親にちゃんと注意してもらえてよかったなあ~毎日面倒だったけどあの時厳しく教えてもらえてよかった~と思ってるので、当時は厳しいお母さんかもしれませんが、あとあとすごく感謝されるとおもいます!笑

幼稚部入学前ならまだまだそんなもんですよね♪楽しそうです~~!自然な声が出るのが一番ですね♪

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けご

こんにちは。ブログ楽しみにみています。
娘が幼稚部に入り、発音練習が始まりました。最近になって親の私も本腰入れなきゃとやり始めましたが、母娘共に飽きずにうまく発音練習を生活に取り入れたいと思っています。ゆかこさんはお母さんと、1日どのくらい、どんな時にどんなふうに練習していましたか?私の場合は、机や鏡の前に座り練習していますが、娘の集中力は10分持てばいいほうです。他のことだと集中するのに、発音練習となると、舌でベロベロ遊び出します。

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かな

初めまして。こんにちは。
更新のたびに読ませてもらっています(*^_^*)

発音練習、興味深いです。
娘が先天性感音性難聴で、ABRはスケールアウト。補聴器で40dbくらいで、現在3歳2ヶ月。
音声でのおしゃべりがしたいのであれば、人工内耳を勧めると耳鼻科医に言われています。
声でお話ししたい様子が見受けられるものの、はっきりした発音にはなりません。
手術を伴うものと異物を埋め込むということで、あまり気乗りしていないのが正直な気持ちですが、音声での会話も獲得させてあげたい気持ちがあります。

現在は、手話がメインで、曖昧な音声が単語レベルで付いている状態です。

とりとめのないコメントですみません。更新楽しみにしています。

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yukako

かなさん

更新のたびに読んでくれてるとのことすっごくうれしいです~!!♡ありがとうございます!
発音練習は本当に大事だと思います。特に日本語は50音しかないので習得さえしてしまえばだいぶあとあと楽です。

補聴器で40dBくらいなんですね。はっきりした発音にならないのはそりゃそうだと思うんですよね…。まだまだこれから練習で伸びていくような気もするのですが、人工内耳も効果があると言われているだけに悩みますよね。たださらに迷わせるようで申し訳ないのですが補聴器でも音声でのおしゃべり自体はできると思います…!

コメントが長くなっちゃいますが、私ももし子供が人工内耳…ってなったら悩むと思います。
機械を入れること、失敗のリスク、入れてもうまくいかないケースが現実には半分近くあることも…。(友人の通ってる聾学校はそんな感じらしく…)そういうことも含めると、もし補聴器でいけるなら補聴器にしてあげたい気もしますよね。
ただ、私自身は補聴器でも大丈夫だったのでそういう風に思えるのですが、補聴器より人工内耳にして劇的に会話がうまくなった子もいるので本当選択って、難しいですよね…。

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かな

早々の返信、ありがとうございます(*^_^*)嬉しいです。

今のろう学校の流れは手話で情報保障、医療の流れは人工内耳で情報保障が強い気がしています。
人工内耳や補聴器などの機器が発達したのと、ろう学校での手話禁止というやり方への反省がこのような流れになっているのかなーと思っています。
周りには、手話で育てる、もしくは手話も使いながら人工内耳で音声中心で育てるという選択が多く、重度難聴で補聴器で音声は訓練でやるという方針のお家は見受けられません。

難聴で手話なし、音声で育った友人ママは、ゆかこさんと同じように発音練習をしながら。地域で育ったそうです。若干の難聴訛りはあるけれど、口話だけでのコミニュケーションをしています。そのママを見ているとうちの子も補聴器と発音練習、読み取り練習でいけるんじゃないかと希望を持ってしまい、また悩んでしまいます。

医療も機器開発の技術の発達がめざましいので、内耳を補聴器で保存しておくことで、新しい技術ができたときに試せる可能性も残してあげられるんじゃないかという思いもあります。

発音練習についてですが、
聞こえない音を練習させるなんてかわいそうで大変でしょう?だから人工内耳で音をカバーしたあげたら?という医療の考えのようです。
ろう学校でも、昔厳しく発音練習を泣かせるまでやったり、親子関係が悪くなったりしているのを見たりして、発音練習には積極的ではありません。

ゆかこさんもやはり小さい頃の発音練習は辛く苦しいものでしたか?

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yukako

かなさん

お返事が遅くなり失礼しました。本当にかなさんの言う通り、手話で情報保障、医療は人工内耳一択!という感じがします。
今の難聴児教育は手話ベースになってきていますよね。もっと選択肢が合ってもいいのに!と個人的には思っています。

私自身のことを言うのであれば、手話ベースに育たなくてよかったなと大人になって本当に実感しています。
理由としては(例えば)病院、美容院、買い物…といろいろなところでちょっとした話も理解できるというのが大きいです。
もし手話ベースだったらどんどん外に出ていく自信がなくなっちゃう気がして…笑。
でも、手話を使うのはアリだと思います。手話を補助的に使うのであれば子供のストレス軽減等、メリットも大きいと思うので毛嫌いする気はありません。

そして、”医療も機器開発の技術の発達がめざましいので、内耳を補聴器で保存しておくことで、新しい技術ができたときに試せる可能性も残してあげられるんじゃないかという思いもあります。”こちらは本当に共感できます。今後10年たつと全然レベルの違う技術であったり、人工内耳ももっとハイレベルなものになっているかもしれません。そういったことを考えると本当に悩みますよね。

発音練習に関しては私は辛いとか苦しいって思ったことはないです。
でもそれはタイミングもあると思うんですね。もし楽しく遊んでるときに言われたら嫌ですが、生活の一環として取り入れられているとめんどくさいなーとは思いつつ嫌だとは思いませんでした。もう朝起きたら歯を磨くのと同じように、練習するのが当たり前になっていたので・・・。歯磨きがめんどくさくても、嫌だ!!!!ってあんまりないじゃないですか?そんな感じです。たまにはやらないこともあったり…笑。

もし、100%やらないことでヒステリックに怒られたりしたら嫌になっていたかもしれません。

でも今は本当にあの時ちゃんと発音訓練やってくれてありがとう!おかげで会社でも困らないし、子供のことで保育園の先生とも話せるし、美容院も自分で行けるし、本当ありがとう!と母に感謝感謝の日々です。

例えばですが…最初はいろいろチャレンジしてみて、子供のストレス度とか性格を見つつ…
 ・発音練習はある程度聾学校以上にする
 ・手話は補助的に使う(本人がストレスに感じないように)
 ・練習を厳しくはしすぎない
 ・補聴器で1-2年やってみて効果が出ないようであれば人工内耳の選択肢を入れる
・・・みたいな感じで試行錯誤しながら、かなさんとお子さんにとってベストな選択肢がみつかるといいですね!応援しています♪

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かな

ありがとうございます。

そうなんです!!ろう学校は過去の反省の上に手話を頑張って推しています。なので、あまり口話の練習の情報や人工内耳の情報はありません。聞けば出てきますが、決してオープンな感じはしません。
いろんな選択肢の中から選ぶというような状況ではないのが残念です(´・_・`)
いろいろな生き方があるはずなのになーと思ってしまいます。

すがるように手話を覚えると、大変な反面疎通が取れるので嬉しさも出てきますが、いざ地域に、社会に送り出すとなるとやはりある程度の口話も必要だと後々に思いました。

今は手話で初めての事や詳しい説明をしていますが、なるべく音声を主に使うように心がけています。
この方針だと、学校は手話も大事です、是非たくさん使ってくださいと。。

みんな好き勝手言わないで!と思ってしまうのが正直な気持ちです笑

質問ばかりで申し訳ないのですが、ゆかこさんの聴力はどのくらいですか?
両耳補聴器で高音域が悪く、平均して40dbあるかないかくらいだと、発音練習は厳しいものになるし、高い音は苦手なので、聞こえない音域の音は出せないでしょうと言われています。

yukako

かなさん

またまたお返事が遅くなりごめんなさい。
私はブログにも書いてる通り現在の聴力は両耳とも100dBを超えており、120dB程度です。
発音練習もそんなに思うほど厳しくはなかったですし、聞こえない音域の音も出せるので何を根拠にそういってるのか不思議でならないです…。なので、お子さんもきっとできると思います!^^

ただ、確かに聞こえる人に比較したらもちろん大変なことも多いと思うので、子供にとっては発音練習だったり、読唇の練習だったり、大変に思うこともあるかもしれませんが、かなさんのおっしゃるとおり世の中に出た時に手話を使ってくれる人は出会う人のうち何割いるんだろう…?と思うと、音声で最低限会話ができることは大事かな~と思います。

色々な選択肢をもっと自由に選べるような環境になるといいですよね~。音声での会話を大事にしようと思っても今の教育の流れだと手話がメインでなかなかそういった環境が無いですもんね。

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