100%を目指さないで。たくさん助けてもらって80%になればいい。

デフサポのユカコです。
お久しぶりです~!全然更新できておらずごめんなさい!

デフサポが主宰として講演会を企画するのは初めてだったので
拙いところも多かったとおもいますが無事に2つとも終わりました。
いらしてくださった方、ありがとうございました!

遠方の方にも聞いていただけるよう、近いうちにこういったことを
Web配信等でできるようにしたいと思います~!^^
(需要あるのかしら・・・?w)


最近デフサポでは難聴をもつ子供側の相談も増えてきています。中学生や高校生から。
その相談内容はあらためて後日お話しするとして、この話を聞いて、ご両親に伝えておきたいなあと思ったこと。

100%聞こえる子と同じレベルを目指したらダメ!目指すは80%!

私のブログを読んでくださっている方は、絶対お子様のことをちゃんと考えておられる方だと思います。
そんな素敵なご両親がどうしても陥りがちなのが…

・ことばをとにかく”完璧に”話せるようになってほしい
・聞こえる子とおなじようになってほしい
・補聴器・人工内耳をつけているんだから大丈夫でしょ、日常会話ではほぼ問題ない。

と思ってしまうこと…。

(私もことばの話ばっかり記載していたので、改めて反省しました。
もっとこっちの話もすべきだったなあと。なので今日はこの話。)

もちろんことばの力をつけてちゃんと考えたりする力は必要です。
特に幼少期にこういったことばの土台をしっかりつくることは必須と言ってもいいくらい。

ですが、”100%”聞こえること同じレベルでのコミュニケーションを目指せとは言ってない!

もちろん、

どう困っているのか、どういったことに対応してほしいのか等を
相手にわかるように伝えたりする力
自分の難聴についてちゃんと考えて理解できる力
は必須だと考えています。

そしてこういった力は「ことば」の力がないとできません。

なのでもちろんことばの力をつけることが大切なのですが言いたいのは「聞こえる子と100%同じは絶対無理!」
「ことば」の力は100%聞こえる子と同等にあっても、聞き取りを含めて生活面では厳しいものがあります。

50dBでも100dBでも人工内耳でも”聞こえていません”。

聞こえないって言うのはそれだけ大変です。
だから「聴覚障害」と言われるわけです。

特に、こういった人工内耳や、中等度難聴の方の場合は
普段、日常会話ではコミュニケーションが取れるため、

「もうそんなにことばの心配をしなくてもいいかな~」
「気にしてきたけど、充分ことばを覚えてきた!」
「うちの子結構聞こえてるから学校生活もあんまり問題はなくて~」

とおっしゃるご両親が意外と多いのですが、

いやいやいや!!!

補聴器も人工内耳も完璧じゃありません。

お子さんは頑張って聞こえる子に追い付いているように見えますが
やっぱり穴は本当にたくさんあります。

ことばだけでなく、いろいろな面で。
なので必ず生活面も含め、先ずはご両親がちゃんと「聞こえない子」というのを自覚しておいてあげてください。

分かってるようで分かってないんです!

聞こえる子のなかでうまく順応しているんだったら、それはお子さんが聞こえる子以上に努力して頑張っているんです。

ご両親の声は聴きやすいですし、ご両親はちゃんと「聞こえない子」の分かる話し方ができます。
なので家でのコミュニケーションも問題はないですし、お子様もなんとなく普通に会話できてしまいます。

しかし、ひとたび幼稚園や学校に出ると一気に周囲の言ってることがわからなくなってしまうんですね。

学校でトラブルが起きている、ご両親が思っている以上に周囲のコミュニケーションについていけていない・・・といった話を学校の先生や、支援学校の先生からお伺いすることが最近多くなってきています。

軽度難聴や中等度難聴でも、ご両親が思っている以上に分かっていません。
そこをまず忘れないであげてほしいとおもいます。

聞こえないことを完璧に聞こえるようにするのはどれだけ頑張っても無理!

夢の無いことを言いますが・・・事実なのではっきり言います!笑

完璧な聞こえや完璧なコミュニケーションを求めるのは無理です。
そこを目指して、「発音を完璧に」「友達付き合いも完璧に」「友達ともたくさんお話しして!」というのはご両親の希望です。

希望と現実は違います。

子供はどうしても本能的に親の期待に応えようと頑張ります。
そこで親の期待が「聞こえる子と同じように・・・」だと
絶対に追い付けないので子供は本当につらくなってしまうんですね。

だって、「聞こえない」ので、そもそも聴神経から、脳への伝わり方からして違うんですよ。

そんなの無理じゃないですか~!

そうじゃなくて

いかに周りにうまく助けてもらって聞こえない事をカバーすることができるかどうか。

だと思っています。

聞こえない子が、聞こえる子と同じように「聞いて」「話す」のではなく
聞こえない子なりに、「聞いて」「話す」ことが、相手にちゃんと伝わればいいと思っています。

聞こえないならその部分は割り切ってしまって、違う方法を考える方が得策だと思います。

聞こえない子を頑張って聞こえる子に近づける…となると
絶望してしまうぐらい「あとちょっと」の差が大きいんですね。

そうじゃなくって

聞こえないならそれはしょうがない!

聞こえないことをどうやってカバーしていくか

を考えていきましょう。

どんなふうにお願いすればいいのか。
どういったときに支援がほしいのか。
聞こえない子供はどういった場面が苦手なのか。
どうやってもらったら、少しでも周囲の会話がわかるようになるのか。
友達に気持ちよく協力してもらうためにはどうしたらいいのか。そういったことをもっともっと考えてほしいと思っています。

そういったことのヒントの一つとしてデフサポでは私の過去の経験や私が試行錯誤したことを伝えていきたいと思っています。

デフサポで目指すのは100%の聞こえではありません!!!

100%聞こえる子たちと同じように過ごすことは求めていません。

私だって今でも周りでお話ししていることが100%分かっているわけではありません。
口話ではどうしても限界はあります。

どれだけ上手に話せても、どれだけ上手に口話が読み取れても、100%聞こえる人とは同等になりません。
なじんでいる家の中ですら、分からない会話はたくさんあります。

交わされている会話内容をすべて知りたいのかというとそうではありません。
もちろん知ることができるのであればそれが一番いいのかもしれませんが…
私は疎外感を感じることなく、大事なことや楽しいことは共有してもらって楽しく過ごせれば充分だと感じています。

たくさん周囲の人に助けてもらって80%分の会話が分かればいいんじゃないかなーと思っています。

分からないことを助けてもらえるような言い方だったり、そういったスキルのほうが聞こえをよくすることより大事なことなんじゃないかと思っています。聞こえだけで100%目指すのは無理ですよ!何度も言うけど無謀すぎる!!だって努力して100%聞こえる子になるならそれはもはや聴覚障害じゃない!

デフサポで目指すのは『難聴のある子供たちがより楽しく人生を過ごす事!』

一度きりしかない人生。
とくに幼児期~学生時代は大人になってからよりも、本当にもっともっと濃い人生だと思っています。
そういった青春時代を「聞こえなくても」楽しく過ごせるのが一番じゃないかなーと思うわけです。

私自身の経験から、難聴のある人たちが楽しく過ごすための最低の土台として

・ことばの土台
・ソーシャルスキル
・コミュニケーションスキル

が大事だよ!ということを伝えていければと思っています。
もちろん、そのスキルを聞こえない子供たちに入れていくのが本当に大変なんですけどね~。笑
でも何をどうすればよいのか明確になれば頑張れると思うんです。

医師や言語聴覚士の方々がやってきていることとは別の切り口で、難聴者自身の視点からいろいろお伝えしていきたいとおもいますので、これからもお付き合い願います♪^^

最後に…

難聴の子供が大きくなって困っているとき、軽い感じで相談されるかもしれません。

それを「あなた自身の頑張りが足りないから!」で片づけないでください。
子供たちは日常生活でうまくいってるように見えても、悩みが軽いように見えても、親に言わないだけで、本気で悩んでいるんです。

難聴のことで悩んでいることを親に言えないって子供がたくさんいます。
それを知っておいてほしいと思います。

私自身、今でも手話を使えません。
口話メインで健聴者の世界で生きてきてるけど
やっぱり難しいところもたくさんあります。

結構私は健聴者の世界で上手に生きている方だと思います。
(おい!自分で言うなよ!という皆さまからの突っ込みが聞こえますが…w)

それでも難しいと思うことがたくさんあります。

聞こえる子たちと共に過ごす中で、聞こえない子供たちが悩むのは必然。
悩む内容は聞こえる親からすると「え!?こんなこと!?」と思うかもしれません。
でもその悩みを、否定だけはしないであげてください!

じっくりお話ししましょう
ワークショップ開催中!
90分5,000円

「言葉・聞こえ・進路」など、不安なことがあれば遠慮なくご連絡ください。
お子さんの状況と、ご両親の目標を伺ったうえで、お話しをさせていただきます。
お役に立てるよう、私の経験や技術は全てお伝えいたします。

5 件のコメント

  • いつかお話聞いてみたいです!3度目のコメントです。更新心待ちにしていました。娘6年生…最近学校でも聞こえにくさを痛感する事が増えてきたみたいです…幸いに周りが助けてくれるので何とか頑張っていますが中学生になり色々難しい事も増えてくると思うので娘にも80%で良いと話してみます!やっぱりお話も出来ると担任からも聞こえてるから大丈夫でしょ…と言う誤解をされてしまうので大丈夫じゃないといい続けてみます…
    次回も楽しみにしています!

  • ゆかこさーん!
    先日は返信ありがとうございました(*^^*)
    飛行機、離発着とき、やはりけっこう辛そうでした( ノД`)…が、健聴の私もつらいときがあるので、体質かもですね~!
    ゆかこさんは、平気なんですもんね(*^^*)

    あと、聞き間違いについては、さりげなく続けていきたいと思います!ありがとうございます(^^)

    今回の記事も、うんうんうんうん、そうだよねそうだよねと読み進めました(*^^*)
    何の障害がない人でも100%完璧は無理ですもんね(^^)娘は娘だからこその幸せな人生を歩めると、ゆかこさんのブログでいつも再確認できます!ありがとうございます(*^^*)子供は、いてくれるだけで、こちらは幸せですもんね~(о´∀`о)

    講演会は大盛況だったのですね、遠隔地方の需要、ありありですよ!

    そして、私の娘にもばっちりゆかこさんの話はしていて、いつかゆかこさんに何か相談するんじゃないかな~と思ったりしていました(*^^*)
    そのときはよろしくお願いしますね(^^)

    最後に(>__<)
    小学校でも、いよいよ英語がスタートします。
    ゆかこさんは、英語の勉強は、まず何から始められましたか?
    アルファベットをかいて、読み方をカタカナで表記からでしょうか?
    娘は難聴が理由か性格上か、新しいことに取り組むのが苦手のようです。英語は、教育テレビを妹や弟と見ていて、自分だけ聞き取れないことがよくあるからか、すでにやりたくないモードです(^^;
    そして、娘のこの性格をよく分かってくださっている担任の先生から、小学校でも英語が始まるので、ちょっとずつできる準備をという話がありました。
    お時間があるときに返信いただけると嬉しいです(*^^*)
    よろしくお願いいたしますm(__)m

  • 障害の程度を正確に認識し、上手くフォローを求める力というのが大事になってきますよね。その上で、どうしても得られない情報については割り切る精神力を持つことも必要だと思います。

    100%ではない世界でも人生を楽しめる人もいて、100%の世界を求める人もいて…人それぞれですね。

    高校・大学までずっとインテで育っていても、難聴の世界に足を踏み入れる人が沢山います。同障者の友人の存在が心の支えとなり、健聴の世界でも頑張れる、というパターンもあります^ ^
    障害の子を持つママさんも同じ立場の人達との交流&情報交換を求めますし、それと近いものがあるんじゃないでしょうか。

  • 障害の程度を正確に把握し、上手くフォローを求める力というのが大事になってきますよね。その上で、どうしても得られない情報については割り切る精神力も必要だと思います。

    100%ではない世界でも人生を楽しめる人もいて、100%の世界を求める人もいて…人それぞれですね。

    高校・大学までずっとインテで育っていても、難聴の世界に足を踏み入れる人が沢山います。同障者の友人の存在が心の支えとなり、健聴の世界でも頑張れる、というパターンもあります。
    障害の子を持つママさんも同じ立場の人達との交流&情報交換を求めますし、それと近いものがあるんじゃないでしょうか。

    • ゆうさん
      コメントありがとうございます。
      お返事が遅くなり失礼しました。
      そうですね、おっしゃる通りだと思います。
      本当にそういったものと近いところがあるかもしれませんね。

      私の場合はゆうさんのおっしゃる通り100%でなくても楽しめる派
      だっただけで、100%を求める人にとったら厳しいところもたくさんありますよね。

      インテ組が、大人になってから難聴の世界や手話の世界に足を踏み入れるというのは
      本当に実感しています。それは悪いことではないではないですもんね!^^

      とはいえ、私としてはインテをしてきたからこそ
      ことばを思考力として利用することができ、健聴者ともコミュニケーションが取れる部分もあるのかもしれないとも思っています。どっちもいい面悪い面があるのでそれを理解したうえでフォローしていけるのが一番ですね!
      改めて考えさせられました。

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