難聴の私による現代技術の恩恵トップ3選!【前編】
公開日2017/01/11最終更新日2019/10/23
健聴者とのコミュニケーション
デフサポのユカコです。
難聴者である私は、本当に今の世の中に産まれてきたからこそ受けることができる恩恵にすごく助けられている日々です。技術の進化と、技術屋さんに改めて感謝したいな~♡と思います^^
というわけで!本日は難聴者である私が受けている現代社会の恩恵についてお話ししたいと思います。
今の若い子はもっともっと現代技術の恩恵を当然に受けていることと思いますが…
昭和生まれのおばちゃんの戯言として聞いてください!笑
一番のインパクトは何といってもインターネット‼‼✨
というわけでインターネット関連から。
①メール(PC&ケータイ)
私はちょうどインターネットの普及と一緒に育ってきた世代です。
小学5年、6年ごろには親と共同でケータイを持ち始め、中学入学時には自分のケータイを買ってもらいました。中学ではクラスの半分近く、高校では8~9割以上、大学では全員が”自分のケータイ”を持っていたと思います。
PCででも、ケータイででもメールができるので、すごく人間関係を円滑に築くのに役立っていた部分があります。
例えばちょっと待ち合わせ時間がわかりにくかった時でも後からメールで、「〇日、1時にビッグマン集合だよねー??楽しみ!」と送ったりできるので、友達との約束において、”聞き間違いによる時間間違えなどのトラブル”はほとんどありませんでした。
さらに!電話ができなくてもそれに代わる手段としてメールがあるので、何かあったときの安心感等が桁違いでした。
ケータイの進化もすさまじいものがありますね。
昔なんて文字制限があったのに、今やスマホですもんね!
そうそう。年配の難聴者の方に聞いたのですが
「今はメールで、なんでもちょいちょいって連絡できるけど昔は恋人との連絡も親にお願いして代わりに約束を取り付けてもらったのよ~だから大変だったことがたくさん!親に言うのが恥ずかしいようなこともあったのよ…あなたたちは本当に恵まれているわね!」といっていました。
この話を聞いて、そっか~確かにケータイやメールがなかったころは電話やFAXが主流だしきっと大変なことも多かったんだろうな~…と思いました。
さらに、今では社会でも電話よりもメールでの連絡が圧倒的に多くなっており、難聴者にとって仕事もしやすい状況になってきております。仕事を選ぶ際の選択肢が昔に比べ大きく増えているのではないでしょうか。
②パケット通信定額制サービス
いわゆるEZフラットとか、パケ・ホーダイみたいなやつです。これが私の高校時代から始まりました。
こちらも難聴者の私にとってはすごく大きな革命でした。
ケータイから手軽に検索ができ、なんでもインターネットで手軽に調べることができるようになります。もちろんそれまでも調べることはできたのですがパケット制だとやっぱり使いづらく…”使い放題”だとしょーもないことでも調べやすくなり、いろいろな人と連絡をとりやすくなりました!
やっぱり難聴者は聞こえない分情報不足であったり、聞き間違いによる覚え間違いがすごく多いので、「テキストで調べることができ、その答えもテキストで見ることができる」という点でのメリットがとても大きいです。
その他、最新の流行を知ったり、ニュースサイトを見たり、自分に合ったHPやブログをみつけたり・・・本当に数多くのことを学ぶことができました。それだけインターネットは難聴者の中ではなくてはならないものになっています。特にテレビで放送されているとなかなかわからないニュースを文字媒体で気軽に見れるのは個人的には大きい出来事でした。
難聴者にありがちな耳から情報が入らないから、どうしても話についていけないとか、常識がなくなってしまう。。。といったことを回避できたのもこういった文字媒体の進化が大きかったと常々感じています。
※健聴者にとってもなくてはならないものだと思いますが…!笑
③SNS(Facebook/Twitter/mixi…)
高校時代からはモバゲーやGREE等が流行りだし、大学時代にはmyspaceやFacebook、Twitterが流行り始めたころでした。いまはインスタグラムが主流になってきていますね。難聴者はSNSの恩恵も相当受けています。
例えば電車が遅延したときは車内放送が聞こえないのでまず”Twitterで検索”といった使い方をしたり、友人たちと絡むのにもメールではなくSNSで・・・といったやり方が増えだしました。
そしてSNSには特定のコミュニティがあったりするので、興味のあることを中心に情報を得やすくなったり、ネット媒体を介して人とつながることが簡単にできるようになりました。
特に難聴者の場合、対面ではコミュニケーションに問題があったりしても、ネット媒体を介してテキストメインでのコミュニケーションであれば障害の壁が全くなくなるケースも多く、障害の壁の前に「本来の自分」を知ってもらいやすいというのもメリットだと思います。
インターネットが当然のように使えるこの時代に生をうけたことで、健聴者と難聴者という壁が薄くなってきていると実感しています。
例えばメールさえ使えれば電話ができなくても健聴者と対等に会話ができるし、会社でも働くことができます。そしてわからないことがあればすぐ文字媒体で調べることができる。さらに聞き間違いによるトラブルも軽減できます。
本当にいい時代になったものだな~と改めて技術に感謝です。
インターネットだけではなくまだまだ技術の恩恵はあります。次回は後編!