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新しい環境への挑戦と、自信をつけることの大切さ②

公開日2016/08/16最終更新日2018/01/13

自分に自信をつけるために

新しい環境への挑戦と、自信をつけることの大切さ②

さて、本日は前回の続き。

どうやって難聴の子供にたくさんの成功体験をさせて、自信をつけさせるのか

第一にご両親の心構えが必要!!

難聴児のご両親にはどうしても心配性だったり過保護すぎる人がいます。
(私の両親も大概相当な過保護でした!笑)
多分熱心に頑張るご両親ほどそういう部分はあると思います。なので、いい面でもあるんですよ!

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心配性なのは仕方ありませんが、その心配症が行き過ぎ、過保護になると逆に子供に悪影響を与えることになってしまいます。

例えばどういうことかというと・・・

家族間や、友人間会話をいちいち丁寧に子供に通訳していたりするケース

例えば、聞こえる人の中に難聴者がいる場合の話になりますが、友達間で話している会話で盛り上がっているときに、難聴者(子供)が自分で「今なんて言ったの??」と聞く前に、子供の顔を見て「ああ、これはきっとわかってないな」と想定して、聞かれる前から先回りして「今○○くんがこんなことを言って、それでみんな笑ってるんだよ~」とか、「今こんな話しててね、こういう風に盛り上がってるんだよー」とか丁寧に説明してあげたり通訳しているご両親もいます。

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もちろん会話の中に難聴者が入れないより、通訳してあげるほうがいいのもわかります。

とはいえ、、、さきさきどんどんやってあげるのではなく、

サポートするにしても本人からのワンアクションを待つだけの余裕が必要!

なんでもかんでも言われる前から対応してしまうのではなく、難聴者自身に”自分の力で頑張って相手の話を聞こう”という姿勢を持っていてほしい!

なんでかというと、こういう風に常にサポートしてもらっている難聴者の場合、何も言わなくても「親が通訳してくれるだろう」と思って、周りのみんなの顔を見ずに親の顔をずーっと見ていたり、分からなくても親が通訳してくれるだろうと当たり前に甘えてしまっています。

①聞こえる人と会話をする時、親は隣にいるものの自分でなるべく頑張って会話をしようとしていた難聴者

②親がすべて先回りして通訳してあげてた難聴者

①②のどっちの方が新しい環境に入ったとき、”自分の力でコミュニケーションが取れる”かというと、明らかに①ですよね。どうしても先取りしすぎると、本人の本来の力を弱くしてしまうんです。

次はこちら。

お店の人との受け答えは、誰?

例えば聞こえる親や兄弟と、聞こえない子が飲食店に入ったときに、注文をするのは誰でしょうか?店員さんへの受け答えは誰でしょうか?

ほとんどの確率で「聞こえるほう」が対応していることが多いのではないでしょうか。

もちろん時と場合ということもありますので、聞こえるひとが対応したほうがいい場合も多々あるかもしれません。

ですが、こういう対応も難聴者自身にやらせることも一つの経験として大切です。

たとえばコーヒーがホットかアイスか聞かれて、全部親が通訳しているとこれも同じように、自分ひとりでお店に入ったときや、友達とお店に入るような年齢になったころに困ることになります。

そうではなく、親がいるときにこそ自分自身で受け答えの練習をしておくと後々が楽ですよね。

こういう時は冷たい様でもあえて自分でやらせるべきです。親だからこそできるところでもあると思います。

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自分で聞こうとする姿勢がなくなる!

先回りしてしまうような過保護な親の場合、親がすでに受け答えをしてくれるのを難聴児自身もわかっているので全然ウエイトレスさんの話を聞こうともしていないし、何かあれば親が言うだろうと思ってスルーしている難聴児もたくさんいます。

そうなると、普段の生活での基礎力がなく、親に頼って生活していたため、どうしても親のいない”新しい環境”で成功体験を積むまでに失敗しやすいので自信喪失をしてしまう可能性があります。

聞こえないことはそこまで「かわいそう」なことではない。

聞こえない子供の親はどうして心配性だったり過保護だったりするのかというと、いろいろな理由があるとおもいます。そのうちの一つに、子供が聞こえないことをすごくかわいそうに思っているご両親が多いのではないかと思っています。

もちろん聞こえないことは不便なことでもありますし、嫌な思いも人一倍するかもしれませんが、”聞こえないこと”がそんなにかわいそうなことだとは私は思いません。

…自分自身で言うのもなんだけど。。。私自身聞こえないけれど本当に幸せに過ごしていると思います!笑

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過保護にしすぎて、自信が持てず自立できないほうがかわいそう!

親がかわいそうに・・・かわいそうに・・・と思っているとその思いは必然的に子供にも伝わります。そしてたくさん手厚くされているとどうしてもサポートが当然になって受け身になってしまいがちです。

だって、聞こえないもんはしゃーない!そこは変えられないので、できることをやってあげたい!と私は思います。
だからこそ、「なるべく新しい環境に出て成功体験を積むことができるような下地作りをしてあげてください

確かにあなたは聞こえなくて不便だけど大丈夫♪だって私たちの子供だもん、頑張れ~~!!と胸張って送り出してくれる方が結果的に子供の成功体験にもつながり、将来的な自信にもつながります。

そのためには親は下地づくりをどうすべきなのかについて・・・次回につづく。

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