難聴理解の出張授業について(中学校Ver)

ブログの更新が滞っていてごめんなさい!
書きたいことがどんどんたまっていく…!笑

難聴児が一人もいない中学校で講演会をしてきました

前回の幼稚園・小学校講演の話に続いて、今日は中学校の講演会のお話しです。こちらの中学校には難聴の生徒は一人もいません
実はどうしてここで講演会をすることになったのかというと、私が中学校のころ、3年間ずーーーーーっとお世話になった恩師が今、教鞭をとっていらっしゃる学校なんです。そのご縁で講演会をさせていただきました。


私自身、聞こえない子がいる学校では講演会をしてきたことがあるのですが、皆が聞こえる学校で、聞こえない子にすらであったことがない子が殆どと言う学校は初めてでした。

なので、、、講演会の前に中学校3年生のみんなに「難聴ってどんなイメージ??」と聞いて貰っておきました。

今どきの中学生からみた難聴者のイメージは…?

オブラートに包まず、敢えて辛辣な意見も取り入れています。
全員に書いてもらったのですが被っているものも多かったので多かったものやなるほど!と思ったものを抜粋させていただきました。

・つらそう
・かわいそう
・生活が大変そうで、テレビもラジオも音楽も楽しめないし情報も入ってこなさそう
・人とのかかわりや友達作りが難しそうで嫌な思いをしそう
・聞こえない人は全員手話を使って自分の気持ちを伝えるイメージ
・口の動きだけで分かる人もいるらしいと聞いたことがある
・買い物に行ったときも会計とか困りそう
・学校は聾学校に通っている
・見た目は普通だから、誤解されそう
・友達が少なそう、友達になれなさそう
・ことばが伝わりにくいので会話が進まなくてしんどそう
・だれか人がいてくれないと生きていけなさそう
・差別されているイメージ
・お店で注文が伝わっていなかった人を見たことがあるが、店員さんも、本人もお互い大変そうだった。
・音楽が楽しめなくてかわいそう
・授業もわからないし、友達もできないし大変そう
・朝どうやっておきてんねやろ?
・いじめられていそう
・はぶられていても気が付かなさそう

なるほど~~世の中の難聴者のイメージってこういう感じなんだなあ~と言うのが、すごくよくわかる気がする。
想像したにしては、案外的を得ているなあ~と思う部分も。
聞こえない人と会うことがなければ確かにこんなイメージだと思うし、TVやドラマなどではこういうイメージなのもすごくよくわかるなあ~と思います。

▼こちらが書いてもらった紙です。

世の中は、聞こえない人と過ごしたことがない人が多い!

聞こえない子を持ったご両親は、結構同じ境遇のご両親と会ったりと、聞こえない人が意外にたくさんいるように見えることがあるかもしれません。もちろんそういったコミュニティに在籍していろいろな情報を共有することも大切です。

そうではなく、私が言いたいのは、実際に聞こえない人が聞こえる人の中に出たときっていうのは、聞こえない人に出会ったことがない人、どうしたらいいかわからない人のほうが大半なんじゃないか?ということです。

子供だけではなく大人も含めて。難聴児を産んだから難聴児に詳しくなったご両親もたくさんいらっしゃると思います。では産む前は難聴者のことどのくらいわかっていたのでしょうか?親戚にいたり、職場にいて一緒に働いていたからよく知っている!!という方は意外と少ないような気がします。

そして、聞こえない人と過ごしたことがない人が、聞こえない人に出会ったとき、そりゃ~どうやって接したらいいかもわかんないよなあ~~💦と思いました。
そして聞こえに対するイメージはドラマやテレビ、本や街で見た人からのなんとなくの想像。こんなこというのもあれだけど結構ネガティブなイメージが殆ど。

そういいたくなる気持ちもわからんではないけど…
いやいや、でも実際はそんなことはないで!ということを伝えるためにいろいろとお話をしてきました。

聞こえないことってどういう感じなのかを知ってもらう。

聞こえないことを知ってもらうためにも聞こえについてゼロから説明してきました。

聞こえない子供が生まれる確率や、途中で聞こえなくなる人がいること。

伝音性難聴と感音性難聴の聞こえ方の違いやそれをサポートするためにつけている機器のこと。オージオグラム等の物理的な知識も踏まえて色々なお話し。

中学校3年なので、結構難しい内容もやりました。

ハード面について話した後は、ソフト面についても。

難聴者とのコミュニケーションの取り方や、どういうときに困るのかといった内容について、いろいろと私の実体験も交えて紹介しました。難聴者がどういう風にしてほしいのかについても色々と。

途中らへんはちょっと難しすぎたかな~と思う部分もありますが頑張って最後まで聞いてくれました!

意外に人工内耳は知られていない!

そして、こちらの中学校では、

「補聴器」を実際に見たことのある人は10人未満。

「人工内耳」を知っている人はなんと、ゼロ!。

そこでちゃんとどういうものなのかを、説明。
いまは技術も発達してきているおかげでこんな機械があって、こういう風な仕組みで頑張ってます!と言う風に。

そりゃそうなんだけど、人工内耳って割と新しい話ですし、難聴界隈では一般的に知られている言葉ですが、難聴に全く関係ない子供はそりゃ~知らないよね。
ついつい自分の考えが常識になってしまっているので、本当にこういう機会は大事!

改めて世の中の一般の人たちの感覚を知ることができました。

すこしでも、知ってくれることが大事。

ハッキリ言って中学生にとって面白くない授業だと思います。
だって、私が中学生だったらきいてへんもん、こんな啓蒙活動的なこと。

それなのに最後までしっかり聞いてくれて感動!

難聴の事を「勉強」してほしいわけじゃなくって、「へ~こんな人もいるんだな!」と思ってほしい。なんや、ふつーのひとやん!と実感してほしい。
そして願わくは「難聴へのネガティブイメージを少しでも軽くしたい!」と思っています。

なので、子供たちには

「ハッキリ言って興味のない話やったと思う。それやのに真剣にきいてくれて、ありがとう!
ほんで、今日話したことは覚えへんくってもいい。覚えてほしいわけじゃないねん。
聞こえない人ってこういう感じなんだ~と。聞こえなくったってフツーの人やん!と身軽に感じてほしいなあ~!と思って。

そして、聞こえる聞こえないだけではなく、世の中には本当にいろいろな人がいるので、自分のためにも視野を広げていくといいとおもうな!視野を広げていろんな視点から見ることができればそれはきっとみんなのになると思う。」

といったお話しで締めくくりました。

私としてはすこーしでも心に響いてくれたらいいなーと思っていたら…

予想以上にしっかり聞いてくれていた!

講演会終了後に書いてくれた感想文がめっちゃめちゃすごい丁寧なうえに、みんな色々考えてくれていました!✨

もうこれだけで私はびっくり。今どきの中3にしたらめっちゃしっかりしてる!
私の中3のころなんて・・・ぎゃああ!精神年齢が違いすぎる!!笑 と思いました。

感想文はこんな感じ。

全員書いてくれていました。全部すごいいい感想文すぎてお見せしたいくらいなのですが、流石にそれはくどいので…笑
一部抜粋しますね^^

ユカコさんの話を聞いて、自分は難聴の人に会ったことがないので、全然どうしたらいいかわからなかったので難聴の人に対して何もできなかったのですが、今日のユカコさんの話を聞いて難聴の人たちにどのように声をかけたらいいのか、そしてどのように接するとよいのかを学べました。

あと個人的にすごいなあと思ったのが人の口を見るだけで何を言っているのかわかるなんてすごいなあと思いました。

また、難聴の人は生活も不便なんだなあ~と思いました。赤ちゃんの泣き声が聞こえなかったり、水道が止まっていないことに気が付かなかったなどと聞いて大変だなあと思いました。

ユカコさんが体育館に来た時、普通でそしてとてもきれいな人だなと思いました。コミュニケーションをとることは本当に大変だなと思います。耳が良く聞こえる私たちでも空気を読んだりすることは難しいのに、ユカコさんはすごく努力されたんだなと思いました。

人によって難聴で困ることは違うかもしれないけれど、もしこれから将来難聴の人に出会ったらユカコさんがこうしてほしいと言っていたことを少しでもできるようにしたいと思いました。

途中難しい話があったけれど障害を持っている人は私たちが感じていない不便がたくさんあると思うので悩んでいたら助けたいと思いました。これから迷ったりいろいろ悩んだりしたら視野を広げていきたいと思います。

耳が聞こえない人は手話を使って話していると思っていました。しかし今回のユカコさんは普通に話していてびっくりしました。こんなにスラスラ話していると町で見てもわからないなと思いました。

ユカコさんは耳が聞こえなかったら(授業がわからないので)勉強に困ると言っていましたが、天高、神大と通っていたことを知り、自分はまだまだだなと感じました。

今回のまとめ、私たちに伝えてくださった視野を広くするというのは、耳が聞こえる聞こえない関係なしに視野を広く持ち相手とのコミュニケーション能力が必要だということを教えてもらいました。 高校にはいろいろな人がいていると思います。私は人とコミュニケーションをとるのが苦手なので頑張りたいと思います!

聴覚障害と聞いて私がイメージしたことはコミュニケーションがとれないということでした。私の周りには聴覚障害の方はいなくて特に勉強したこともなかったので今回の話はとても面白くて初めて聞くことだらけでした。とても分かりやすかったです。

電車や街中で聴覚障害の方はあまり目立たないけど困っている方を見たときに今回のお話しを聞いているか聞いていないかではその方への対応や理解が全然変わってくるものだと思いました。 今後身近な人に聴覚障害の方ができたときは私も今回教えていただいたことを活かしたいし、障害のある方以外にも周りの人みんなに対して視野を広くもち、いろいろな経験をしていきたいと思います。

総括:すごくいい経験になりました!

本当に勉強になったな~と思います。なので印象深い授業になりました。

学生さんたちも、質疑応答の時「え、どうやってしゃべればいいの!?こんな感じで分かってもらえるのかな・・・?」とドキドキしている感じとかが伝わってきて、やっぱり実際に会って実践してもらうのと、話を聞いているだけなのとでは全然違うな~~と思いました。

私と会ったことで「難聴のイメージ」が180度変わったという人もいて、それなら本当にうれしいなあと思います。

やっぱり
聞こえない=手話、コミュニケーションがとれない
というイメージが強く、
「聞こえる自分たちとは会話ができない」「自分たちとは関係ない世界」と言う風に思われがちなのですが、そんなことないで~!結構いろんな人がいるんやで!と知ってもらう第一歩になったかな~~と思います(^▽^)

そして今回出会った子たちがどこかで難聴者に会ったときに、「あ~私、手話出来ないしコミュニケーションとられへんし、自分には関係ないや!」と思って高い壁を作るのではなく、「そういえば昔難聴の人の話聞いたけど、案外普通の人だったんだよな~」と、少しでも思い出して話しかけたりしてもらえたら、こんなうれしいことはありません♡

こういう風に難聴に限らず、視野を広く持って、いろんな人と出会う機会をどんどん持ってほしいなと思います。
それがひいては、心のバリアフリー化につながるんじゃないかなあ。

…と思ってることをつらつらっと書いてしまいましたが、人工内耳の知名度の改善とか、難聴への間違えた知識の訂正とか…どんどん改革していきたいです~~!^^♪

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