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生後2ヶ月でできることと、難聴児の療育ポイント!

※あくまでも発達スケールは目安で、発達のスピードは個人差が大きいです。ただし、気になる場合は、早いうちに専門家に相談しましょう。

生後2ヶ月の難聴児の全体発達を知ろう!

対人関係

「画像 2ヶ月 親子」の画像検索結果

□人をみたら微笑む

親を見ようとする

□泣いているとき抱き上げるとしずまる

□親の声が近くですると動きを止め、耳を澄ます感じになる

ことば・コミュニケーション

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□クーイング(あー・あくん・くー)
※クーイングは赤ちゃんが機嫌のいいときに出す声出しです。2~3ヵ月頃によく出るといわれています。クーイングでは「アー」「アクン」「クー」というような音を出しますがこれが4カ月以降に喃語になっていきます。クーイングには個人差があり、そんなにしない赤ちゃんもいます。

□ガーグリング
※ガーグリングは、喉を「ゴロゴロ」鳴らすような音です。

□泣いて、必要を訴える

□音があると振り向き始める

□大きな音を聞くとびっくりする

□いろいろな泣き声を出す
※例えば、お腹がすいているときは激しく泣く、甘えた泣き声を出す、など

認知(学習、思考、問題解決)

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□顔に注意を向ける

□ガラガラなどのおもちゃや人を目で追い始める

□手に触れたものをつかむ

□手を口に持っていってしゃぶる

移動運動・手の運動

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□あおむけでときどき左右に首の向きをかえる

□腹ばいで頭をあげる。腕で頭をもたげようとする

□手足の動きがスムーズになる

□あおむけにして体を起こした時に頭を保つ

生後2ヶ月の赤ちゃん(難聴児)に親ができること

生まれた日から赤ちゃんに語りかけることができます。
実は、声かけの量と、こどものことばの発達とは深く関係しているといわれています。
その心がけをもちつつ、楽しくできる範囲で声掛けをしてみましょう。

生後2ヶ月の難聴児への声かけポイント!

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□授乳・お着替え・沐浴中も赤ちゃんに話しかけよう
└授乳「おっぱい、ほしいのね。まっててね。ほら、ミルクのむよー」
└お着換え「おきがえするよ。あんよ、バタバタしてるの。おきがえして、きもちいいね」
└沐浴中「おふろ、きもちいいね。こんどは、あわあわするよ」

□赤ちゃんが嬉しそうな声をあげたら、笑顔で嬉しそうに返そう。

□赤ちゃんの声を真似するだけでなく、意味のあることばで返してみよう。
└赤ちゃん:「あっく」とミルクを飲む
└親御さん:「あっく、あっく。ごっくんごっくん。そう、おいしいね」

□たくさん話しかけ、本を読んで、歌ってあげよう

□床から垂直に赤ちゃんを抱っこして、垂直の状態で歌ったり話しかけよう。

生後2ヶ月の赤ちゃん(難聴児)とおすすめの遊び方

□「いないいないばあ」をしてあげよう。
└赤ちゃん本人も「いないいないばあ」を真似っ子させてみよう。

□起きているときは腹ばいにさせて、おもちゃを近くに置いてあげよう

□赤ちゃんが頭をもたげたくなるよう、おもちゃを目の高さに持っていこう。

□赤ちゃんの頭よりも高い位置におもちゃやガラガラを持って、おもちゃを取ろうという気持ちをもたせてみよう

生後2ヶ月の赤ちゃん(難聴児)に親ができること

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□赤ちゃんが毛布をもったり、おしゃぶりや手を口にあてることで落ち着くのであればそれをサポートしてみよう

□指しゃぶりは心配いりません!

□赤ちゃんが出来る限り規則正しく生活できるようにしよう。

□赤ちゃんの泣き声が違うことに注意して、何を求めているのかを探ってみよう。
例えば、お風呂に入れたときに、いつもと違っていきなり「ギャン泣き」のときは、「お湯が熱すぎたのかも」、反対にお湯が冷たすぎて「びっくりしたのかも」など親は想像を働かせてみてください。
お腹が空いたときは、とくに激しく泣く子もいます。

□赤ちゃんのベッドに安全な鏡をつけて赤ちゃんが自分を見られるようにしよう

専門家からの一言!

どの文化でも、親は赤ちゃんと話しかけるときは、歌うように抑揚がある育児語を使います。赤ちゃんと話すママが、短いことばで少し高めに話しているのをみかけますよね。
0歳児でもことばは大事!歌うように語りかける育児語について言語聴覚士が徹底解説!

これは1年ぐらい続く世界共通の話し方です。

赤ちゃんが出す音を模倣して、何を訴えているのか想像しながら大げさに会話しましょう。赤ちゃんのお世話では、毎日おむつ替え、授乳、お着換え、お風呂など同じことを繰り返すことが多いと思いますが、別にことばかけを変える必要はありません。毎回、「ミルク、おいしいね」でオッケーです。自然にあふれ出てくることばでいいのです。ポイントは、赤ちゃんが「何かわたしに(ママが)話しかけてくれている」と思ってもらい興味をもってもらうことです。

矢崎 牧 先生

本記事執筆:兵庫医科大学病院の耳鼻咽喉科専属の言語聴覚士です。カナダでオーディオロジー(聴覚)の勉強と経験を積んだあと2005年に帰国しました。自分の仕事は天職だと思っています。

※参考文献
CDC,ミネソタ州Help Me Growのサイト、遠城寺式発達検査、コクレアの発達スケール、「語りかけ」育児