前半編はこちら!
▶︎難聴者の私が普通学校で感じたデメリット10選:前半編
そしてまたまた長くなってしまったので、前半と後半に分けちゃいました
後半編はこちら!!最後ながくなってしまいました。。。ついつい力が入って書きすぎちゃう…!笑
⑥学校の規模が大きくなると、耳のことを知らない人がでてくる。
小学校、中学校くらいまでは学校の規模も小さいので学年全員が私のことを知っているという感じでしたが、高校、大学となると、学年の人数が相当増えてしまうためどうしても私のことを知らない人も多くなります。
私も誰が知っていて誰が知らないのか把握できていませんでした。知ってるだろうと思って「私聞こえないねん~!」と言わなかったりするので、どうしても遠くから声をかけられたのに無視をしてしまう、後ろから話しかけられても気づかない…等、気づかずに相手にいやな思いをさせてしまうことがありました。
とはいえたいてい誰かが“おーいユカコーよばれてんで!”などとトントンと肩をたたいてくれたり、そんなことがあっても後々“ごめん~ユカコって耳聞こえなかったんやーしらんかったわ!”と逆にあやまってくれたりなので、それが原因で嫌われたりするようなことはありませんでした。
⑦部活などの掛け声や集合の合図がわからない。
完全に体育会系の部活に入っていた私。
先輩後輩の関係も学校イチ!?というくらい厳しかったため気軽に「え?なんて言ったん?」等と聞きづらい環境でした。そして同期もみんな必死なのでなかなか私に伝える余裕がなく、部活の時は結構大変なことも多かったです。
苦労もしましたが、その分ココで得たものはとても大きかったと感じています。必死で口を読もうとするから、分かりにくい口の人も分かるようになってきて口を読み取るのがめっちゃ得意になったり・・笑
先輩は先輩なりに工夫をしてくれていました。ただ、先輩なのでつい遠慮して「こういう風に話されるとわからない!」などとほとんど言わなかったのでどうすればいいのかわからなかったのだと思います。そこは今でも反省しています。
部活では、みんながそれぞれ話す反省点や円陣を組んでいう掛け声などはなかなかわかりませんでした。余談ですが…敬語などもここで鍛えられました。
⑧教師陣の理解があまり得られなかった。
私は友人やクラスメートたちには恵まれた学校生活でしたが、学年が上がれば上がるほど教師陣とはそりが合いませんでした。中学校のころまでは好きな先生と苦手な先生が半分半分くらいだったのが高校以降はほとんどの先生のことが嫌いでした!笑
今にして思えば反抗期の時期だったんだなーと。私自身に余裕が無かったというか。大人に対して完璧に出来ない事に対して、大人なのになんで出来ないの!?といらつく時期だったのかな〜と思っています。
公立の進学校ということもあり、入学当初から「配慮はほぼ全くできないと思ってください」と言われていました。ここまではっきり言われるとかえってあきらめもつくものでしたが、それにしても難聴への理解は本当に無かったと思います。
若くて柔軟性のある友人たちに比べるとやはり年配の教師は柔軟性がなく、何度お願いしても板書をしながら話したり、耳元で大声で話したり、マスクを着けたまま授業をする教師が多く、頭固いなーあほちゃう?と思っていました。笑
⑨風邪のはやる時期や花粉のはやる時期にマスクをされると全く会話がわからなかった。
どうしても風邪のはやる時期や花粉のはやる時期はみんながマスクをしてしまい、なんて言っているのかわからず・・・さらにマスクを外してとも言いづらくやりづらい時期でした。
どうしても大事なことだけはマスクを外して話してもらうといった形にしていました。
とはいえ、日常会話が当たり前に出来ないのは結構なストレスだったので、この時期がくると“あ~あ会話しにくい時期が来たー~~!!”と感じていました。
⑩放送や、チャイムの音が聞こえなかった。
これも最初から聞こえないので私自身はそこまで気にならないのですが、放送の音やチャイムの音が聞こえませんでした。
とはいえ、たいてい時計を見ればだいたいわかるし、周りの雰囲気も変わるので確実にわかるのでそこまで圧倒的に不便!というわけではなく、あ、チャイムなったんだね〜聞こえなかったわ~というくらいです。
ただもし、実際に災害があったりすると、その放送がわからないのは致命的かな~とも思います。
思いついた事、10個、あげてみました。なんか小さいことばかりですが、結構こういう小さいストレスが積み重なっているから、”難聴者が普通学校で暮らすのは大変だ”と言われるのかな?と思います。
他にも小さいことを言えば、どう頑張ってもわかりにくい口の先生がいたり、喧嘩したときに口が読みづらくても、ごめん何言っているのか分からない・・・!とは言いづらかったり…w本当にいろいろありました。
ただ、総じて聞こえないことについて不便は多々あるものの、私にとっての学校は“友達と楽しく過ごす場所”だったので、そこまで大きな不便はありませんでした。
もしこれが“勉強をする場所”だと考えるなら別の方法もあったと思います。ノートテイカーをお願いするとか、パソコンテイクを付けてもらうとかいろいろ方法はあります。
聾学校が良い、普通学校が良い、どっちのやり方が正しい!とかではなく、子供に合ったやりかたや、学校を選択してあげてください。そして、子供の意思を尊重してあげてほしいと思います。子供からのSOSをくみ取ってください。
実は、私は大学入学時にノートテイクを勧められました。過去に1人だけ聴覚障害者がいたらしくその方はすべての授業でノートテイクを付けていたそうです。
しかし。。。私の場合は“楽しく過ごす”がモットーで、“勉強”が第一じゃなかったため…
「ノートテイクがつくと、友達が作りづらくなる~!しかもさぼれないーー!授業にそんな毎回集中して聞くのはしんどいからノートテイクはつけないでほしい!その代わり自己責任で頑張る。単位もとって卒業するから!」という風に両親にお願いしました。
両親は、「あんた、なにしに大学いくんや~」といいながらも、理解を示してくれました。おかげで私はやりやすいようにできたと大変感謝しています。
そのお陰で、「耳が聞こえなくても関係ないねん、私はユカコがすき~♪」と
言ってくれる友人が数多くできました。友人たちは、私の人生での最大の糧になっています。