私の母が作った絵本(2-3-4歳の難聴児におすすめ)
公開日2015/12/27最終更新日2015/12/27
ユカコ母の話
母が作ったことばBOOKを公開します。
もう既に25年以上前のもの(年がばれる…)ですが、今見てもさすがだなー!と思ったのでご紹介させてください。
もし、いま2−4歳くらいの難聴児をお持ちのご両親にはこれと同じ内容のものを書いても良いと思うので、是非是非うまく使っていただければと思います〜♪
この本のポイント
・反対語を書いてる
・難聴の子供にあえて教えないと知らないであろう単語が多い
・立場がかわれば話す言葉も変わるという事が書いてある
表紙はこちら。
本当にただの画用紙に書いてホチキスで留めてあるだけです。
次のページが(電気を)「つける」「つく」&「けす」「きえる」という動作の説明。
イラストにしたらすっごく分かりやすいし、この電気うちにある形のものなんですね。なので身近なものを題材にしているところが素敵だと思います。
つぎは、(ドア)を「あける」「あく」&「しめる」「しまる」
受動と能動のどちらもちゃんとあり、さすがだなーと。
私の父を登場させています。
(子供が身近な人を登場させるのが覚えるコツにもなると思います)
「行く」と「帰る」
そして「ただいま」と「おかえり」、「いってきます」と「いってらっしゃい」の声かけ。こういうのって聞こえる子は自然と出来ても聞こえない人には難しいんですよね!特に大人が何人もいたら良いけど、1−2人だとなかなか教えられない事もあったりします。おうむがえしになりやすい言葉ですね。
おつぎは…(バス)が「くる」と「いく」
うんうん、大事。
「ぬれる」と「かわく」
あえてことばにしないと、「洗濯物が乾く」って子供には伝えないよな〜と思います。こういったぬれるとか乾くというチョイス、素敵!
「むすぶ」「ほどく」
こういうあらためて教えないとなかなか身に付かない言葉を絵で表してるのはとても子供にとって覚えやすいものだと思います。
むすぶとか、ほどくって確かに普段意識してあまり使わないですよね。
「売る」「買う」
「あげる」「もらう」
こういう、どっちの立場にもなりうる事は本当に難聴児にとって分かりにくいことなんですね。たとえばママが、○ちゃんに「プレゼントをあげる」ということがわかったとしても、○ちゃんがママに「プレゼントをもらう」とも同じ意味になること等あえて教えていかないと難しいと思います。
さらに、違う立場になって○ちゃんがあげることもある…こういう難しさは言葉のむずかしさでもあります。
これ、多分うちの母が途中で力つきたな(笑)色がついていないのですが、「いれる」「だす」の下書きです。
インターネットも無い時代なのに、母、絵うまい。笑
我が子は1歳半ですが、これ、一緒に読んでみようと思います。こんな本をつくっていてくれたおかげで今の私があることに感謝感謝です。
いろいろ資料がでてきたのでどんどん公開していきたいと思います。