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【難聴児教育】4歳でやるべき事3つ(文字とことば編)

公開日2015/09/14最終更新日2019/08/02

年齢別のポイント

【難聴児教育】4歳でやるべき事3つ(文字とことば編)

日にちが空いてしまいましたが、4歳ともなればだいぶおにいさん、おねえさんになってきます。しっかりした子もいればのんびりした子までいろんな子達がいると思います。

そんな4歳はすごく成長する時期にさしかかっています。
聞こえる子は3歳から5歳にかけてことばのボキャブラリーや色々なことを圧倒的に学ぶ事が出来ます。

とはいえ…4歳になった時にやるべき事とは…
実はこれまでとそう大きく変わりません!

なぜかというと既に2歳〜3歳のやるべき事で挙げている事がメインとなります。
あれは本来4歳以降にやっても良いくらいのものです。

ただ、急に4歳になってはい!やりましょう!とやっても子供もなかなか追いつけません。なので早い段階からちょっとステップアップしたものをやらせていました。

※ただし、勉強!とはなりすぎないように。日々の習慣にする事が出来ればベストです。

そして何よりも大事な事は、これまでの継続です。

例えば、2歳3歳でやるべき事として伝えたもの…
家の中に色々ラベルを張ったり、
動作カードを作ったりしている方はそれの延長だと思えば良いでしょう。

1.助詞、助動詞を意識して文章を紙/カードに書きまくろう

文字も分かって、単語数も増えてきた4歳児が興味を示しているのは、”文章”になります。文章を使いこなそうとしてきます。

聞こえる子は、4歳時点である程度の日常会話は通じます。
助動詞、助詞、動詞の活用形も自然と耳にしており、当たり前に使えるようになっていますが、聞こえない子はどうしても文法には弱くなります。

そのため、子供が話したり、親が話すような内容をなるべく文章を紙やカードに書いてください。

例えば、

『今日は公園に行きたい』
『今日は保育園で○○をやったよ!』
『○○ちゃんと一緒にブランコにのったの』
『テレビを見たら、寝ましょう!』

A4サイズくらいの大きめの紙に書いてあげると良いと思います。

もし助詞や助動詞が苦手なお子様なら、赤や違う色で○でかこってあげてください。
発音をする時は必ず区切りすぎないようにしてください。普通の子に話すのと同じような場所で区切ってください!少しゆっくり目でハッキリ話す事は大事かもしれませんが、単語で区切らないように気をつけてください!!

2.紙芝居&絵日記を子供と考えて書こう

これまでは、子供がメインではなくご両親がメインで絵日記やカレンダーをかいていたと思います。4歳、5歳になって文字に興味を持ち始めたら自分で書かせてあげたり、どんな事を書きたいかを考えさせる事も大切になります。

なぜかというと、記憶や頭の中にあるイメージをことばにして伝える必要があるんですね。それはある程度頭の中にボキャブラリーがあり、さらに自分が何を話したいのかを整理する事が出来ないといけません。

受け身になって聞く方は簡単なのですが、自分で話そうと思うとやはり難しいところもあるんですね。その練習も兼ねています。
自分で話そうと思うと、いろんな引き出しからことばを持ってきて、それをつなげて話すことになります。それは難聴児にとっては結構難しいんですよ〜。

特に手話ベースで過ごしていると、どうしても日本語の細やかな表現ができません。
日本語では数種類ある表現も、手話だと1つになってしまうんですね。
(全部がそういうわけではありませんが、そういうことばも多いです。)

なので、なるべくいろんなことを子供と話しながら、いろんなことばを教えてあげましょう。会話からどんどん広げてそのお話を是非絵日記やカレンダーに書いてください。

3.子供の表現を正しい表現に言い換えよう

子供が間違えた表現をしたり、必要なことばが抜けていたり…色々言いたくなると思います。なので、繰り返し言ってあげてください。正確なことばで。

ただ、なるべくなら、感傷的にならずに、言い過ぎないようにおおらかな気持ちでいてください。

ま、親だもん、無理な時も絶対あるんですけどね!笑

そんなときはそんなとき。
なるべくできるなら!でいいので正確な表現を伝えてあげたり、同じ意味でもあえて違うことばで伝えたりしてみてください。

 


最後に…
4歳も本当にこれまでの延長です。2歳、3歳と同じ事を少し進化させてください。
継続は力なり!

でもね。むりはしたらあかん。

ちょっとずつ、ちょっとずつ。

つぎは5歳編につづきます!

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