難聴者が健聴者以上に語彙を増やす方法!

デフサポのユカコです。
本日は前回から続いて、どうやって健聴者以上に語彙を増やすのかというお話しです。(前回記事:難聴者は人一倍語彙数を増やすべき、その理由はたった一つ!)

難聴者は語彙が少なくなってしまうことが多いが、その反面語彙の豊富な難聴者もいる!

難聴者の多くが耳が聞こえないがゆえに語彙が少ない・足りないといわれる一方で、実際は人よりも語彙が豊富な難聴者(5万語以上の語彙数のある難聴者)もいます。

この差はどこからくるのか。大抵の人がきっと「元々の頭の良さでしょ!」と思っていそうですが、、、
実際は、違います‼‼

「聞こえないため語彙が入りにくい」ことは難聴者みんな同じですが、頭の良さではなく、難聴児の教育の仕方や、ご両親のことばの入れ方によって語彙数の差が圧倒的についてしまいます。 差がついてしまう理由について詳しくお話しします。

差が付く理由は主に3つある!

①難聴児のおかれている環境

・手話か日本語のどっちをメインの言語にするか
→手話を中心とした場合多くの語彙が一つの手話で表す事ができてしまうため、どうしても語彙は少なくなってしまいます。そのため必然的に口話を選択したほうが単純に語彙数はUPします。
※しかし口話よりも手っ取り早く100%正解の情報を伝えられることが手話のメリットでもあります。どちらがいい悪いではなく、手話を選択する場合は語彙が少なくなりやすい現実を知って、その対策でちゃんと語彙を入れてあげてください。

・聾学校か一般校(+療育等)のどっちの環境で育てるか
→子供は周囲から覚えてくる言葉も蓄えて自分のものにしています。周りの言葉のレベルが上がってくると必然的に聞くことばの語彙数が増えてくるため、周囲が健聴者か難聴者かで大きな差がついてきます。幼児期のうちはそう大きな差はありませんが、自分で言葉をかみ砕くようになる小学校3,4年あたりからは環境による差が大幅に広がってきます。
※聾学校、普通学校どちらを選択してもメリットデメリットがあります。どちらを選んでもOKですが、デメリット点をうまく家庭でフォローすることが大切です。

②ご両親の教育方法

・ご両親がお子様に言葉をどれだけ語り掛けるか
日常会話で使われる言葉は意外と少ないです。(日常会話の語彙数はこちら→★)
難聴児は6歳くらいまでは主にご両親からの言葉をもとに語彙数を増やしています。日常会話で言葉の語り掛けで多くの言い回しをどれだけ意識して会話に取りいれることができるかで差がついてきます。

・ご両親が難聴児の弱い言葉を把握して教えることができているか
→ことばの語り掛けが多くても、同じような言葉ばかり使っていてはあまり意味がありません。こういった言葉を入れよう、擬音語は難聴児が弱いから入れようという風にちゃんと考えて入れてあげることで差が付きます

③★重要★学習言語の土台をしっかりと作れているか

自分で文章をを読んでその内容を理解できる、こういった学習言語の土台を作ってあげ、学習言語の自発的学習ができるようにすることで語彙の差が圧倒的につきます。(学習言語の説明はこちら→★)

健聴者以上に語彙を増やすためには学習言語の自発的学習が一番効果的!

学習言語の自発的学習とはどういうふうにやるのか?いろいろなやり方がありますが一番いいのは

『自分で楽しく読書』ができるようにしてあげること!

本当にこれにつきます。本を読ませることで、必ず語彙数は飛躍的に向上します。

本を自分で読むことができ、その内容を理解できる力が一番大切です。難聴児のように耳から言葉が入らないなら目で入れちゃうのが一番確実です!そのためには一にも読書、二にも読書、三にも読書!と言っていいくらい読書による語彙数の増加はとても大きく、難聴児には絶対に読書を好きにさせるべきです。

しかし、そのまえに忘れてはいけないポイントがあります!

難聴児に本を好きにさせるためには聞こえる子とちがってワンステップ挟もう!

聞こえる子には「読み聞かせ」→「本を自分で読んでもらう」所からのスタートがいきなりできますが、難聴児にそのやり方はお勧めしません。なぜかというと「学習言語の自発的学習」ができる土台を作ってあげてからでないと、本の内容が理解できないため!です。

例えば、普段本を読まない大人が 『ビジネス書』をサクッと読めますか?きっと最初の数ページで読む気をなくすでしょう。でも、こういった本を読みなれていたり、本が好きな場合、また興味がある分野の場合はどんどん読み進めていけるはずです

これと同じで、読書ができるだけの土台を作っていないと「本って難しい・・・」と難聴児本人が感じてしまうことになります。そうなると、本が嫌いになってしまったり、「本って難しいものだ…」脳にインプットされてしまいます。

なので、難聴者の場合は必ず「絵本の読み聞かせ」→「本を読むための土台作り」→「自分で本を読んでもらう」とワンステップ挟んでから自分で本を読んでもらうことで本に対しての苦手意識を作らずに「本って楽しいんだ!」「面白い!」と思わせることができます。

小さいうちから早く読んで!本読んで!と強要するのではなく、まずはちゃんと本を読めるだけの下地づくりを終えること。
そして絶対に読める本から順にクリアさせることで、成功体験を積むことができれば必ず本を好きにさせることができます。

読書人間になってもらうためには、焦らず、焦らず、まずはできることから。

ここまでできれば語彙数は必ず健聴者の40000語相当までは問題なく増やすことができます!!そして健聴者以上の50000語を目指しましょう!

8 Comments

大友沙央里

ユカコさん、こんにちは!いつも読ませていただき勉強させて頂いております。私は娘が高度難聴で、補聴器装用しております。5歳で、来年小学校。去年から進路についてとても悩んでいた私に、夫がこのブログを教えてくれました。最初から、全部一気に読んでしまいましたが、読み終わる頃には、普通小学校に行かせてあげたい、選択肢を増やしてあげたいという気持ちでいっぱいになりました。また、それまでずっと通っていた療育を見直すきっかけとなりました。今回の記事がまさにそうで、語彙を獲得すべく、違う療育施設と保育園を併用し、自宅での語彙の勉強に励んでいます。今回の記事が、本当に後押しとなり、がんばれます!!ありがとうございます。また更新を楽しみにしております!

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yukako

大友さん

FBでも、こちらでもコメントありがとうございます!ご主人様がこちらのブログを見つけてくださったとのこと出会いに感謝です!^^
これまでに通っていた療育を見直すきっかけになったなんて!このブログがそういったきっかけの一つになったことを本当に心から嬉しく思います。
そういっていただけてブログを更新しよう!という意欲が湧きました♡
今度、機会があればぜひカウンセリングにいらしてください。大友様にお会いしたいな~と思っています!♪
自宅で語彙の勉強に励んでいるとのこと本当に素敵なお母さまですね!ぜひぜひお子様のためにも頑張ってください!応援しています。

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ジャスミンママ

はじめてコメントします。
4歳の娘が難聴で、人工内耳を入れてもうすぐ2年になります。
先日こちらのブログに出逢い、読ませていただいています。語彙数を増やすことが大切だと初めて知りました。たしかに、予測するためには語彙力ですよね、理にかなっています。
今まで、コミュニケーションがとりやすいようにとわかる言葉ばかり使って娘と話をしていました。少しずつ、難しい言葉も取り入れようと探り探りやり始めました。
田舎に住んでいる&下の子が小さいので講演会等まだまだ参加できず・・引き続き、ブログの更新楽しみにしております。

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yukako

ジャスミンママさま
コメントありがとうございます!それなのにお返事が遅くなり大変失礼いたしました。
4歳の娘さんがいらっしゃるのですね!

そうなんですー!語彙数とっても大事なのでぜひぜひ入れてあげてください。
コミュニケーションの取りやすさも大切なので、毎回毎回知らない言葉だと娘さんにもストレスが溜まってしまいますので
ほどほどに知らない言葉を入れたり、分かる言葉を入れたりと使い分けることができれば一番いいですね!
いつか講演会も全国的にやっていきたいな~と思っていますので、もし近くで開催することがあればぜひいらしてください!^^

ブログの更新がどうしても遅くなってしまっておりますが、楽しみにしていただけているとのこと、早く更新していきたいと思います!

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まつこ

今回の内容も大変ためになるものでした!

3歳の息子への絵本の読み聞かせ毎日続けています。
最近は、一人でも絵本を広げて覚えている内容を
ブツブツ言いながら読むようになりました(^^)

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yukako

まつこさん

そういっていただけて本当にうれしいです!
絵本の読み聞かせ毎日続けているとのこと、本当完璧ですね!✨
一人でも絵本ぶつぶつ読めるなんて!!めっちゃすごいですー!!♪
そこまでもっていければ絵本好きになるのは間違いなしですね。次回も参考になる記事になるようにがんばります!^^

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あきこ

問合せフォームで10日ほど前に問合せしましたがお返事がないので受信できていないかとコメントさせていただきました。携帯のアドレスでは送信できなかったのでGメールにしたのですがそれも対応不可能だったでしょうか。
我が家も来年小学生、難題学級にすべきが普通学級でみんなとともに学ばせるが非常に悩んでます。、
わかったのが半年前で気づかなかったくらい集団生活を雰囲気で読み取り行っていたようなので音に執着がありません。
この子とともに私がする事ってなんだろって悩み中です。

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yukako

あきこさん

ごめんなさい!すっかり見落としてしまっておりました。
先日お返事させていただきましたが届いていないようであれば再度ご連絡ください。
よろしくお願いします!

音に執着がないのは難聴があるとしょうがない部分もありますね。
執着がないというよりも、クリアに聞こえる状態を知らないというか…。

メールさせていただきましたので後ほどそちらでお話しできればと思います!^^

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