補聴器/人工内耳って難聴者にとってどんな位置づけなのか。

なんだかんだバタバタしており更新がまたまた遅くなってしまいました…><;;
あっという間に季節の変わり目で一気に寒くなりましたね💦皆様お体ご自愛ください!

本日は…ワークショップでも何度かお話しした内容ですが…

聞こえる人から見ると、聞こえないってすごく不便そうに思うと思います。確かに”不便”は不便なのですが、聞こえる人から見ての不便さと、聞こえない人自身が感じる不便さって同じようで全然違うんですね。

今日はそのことの1つについて書いていきたいと思います。


※先天性難聴かつ、中程度以上の難聴者の場合です。軽度難聴者や、中途失聴者の場合は認識がまた異なる可能性が高いことをご承知おきください。

 

難聴児を育てている家庭で、一番親がなんでいつの間に~~!こっちからしたら不便なんだけど~~!と思うときは・・・

聞こえない子供が、補聴器や人工内耳を外して家の中で過ごしているとき。

じゃないかと思います。この話、意外といろんな人に聞かれたり相談されることが多いのですが、

結構、難聴者の親や家族はどうしても、えーーー!何で補聴器つけてないの!?と思う場面が多いらしいです。難聴児も、外ではちゃんと100%補聴器をつけていても、家とかだと、補聴器や人工内耳を外している状態って多くなってしまうんですね。かくいう私もしょっちゅうそういうことはあります。


ではなんで補聴器を外すのかというと・・・

もちろん耳にずっとついている異物を外してリラックスできるから!という理由も多いにあるのですが、

家(だととくに)本人自体は補聴器や人工内耳を外して、まったく音が聞こえていないことに不便を感じないというのが一番大きいです。

※耳が悪いことを当たり前のように対応できる慣れた家族といるからというのが大前提ですが、家だと雰囲気もわかっているし、(本人的には)家族とのコミュニケーションも特に問題ないし…という意味で外していても不便を感じないことが多いです。


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ええ!聞こえないしどう考えても不便でしょ!と思うのは聞こえる人の感覚です。

本来、聞こえている人が聞こえている会話や音が100%だとすると、補聴器を外している難聴者の場合は10%~20%といってもいいくらい少ないです。

 

しかし聞こえていない人にとっては実際は10~20%しかわかっていないのに、自分の世界しか知らないため、その10%の世界が、100%になるんですね。それ以外の90%は全く分かっていないのですが、現実はわかっていないこともわかっていないといっても過言ではないです。
・・・と書いてみてもわかりにくいので…例を挙げてみます。(表現力不足です…すみません💦)

例えば、お父さんが補聴器を外している難聴児に”5回”話しかけたとします。

1回目から4回目は全然気づかず、5回目にはトントンと肩をたたいて話しかけてようやく気が付いたとしても難聴児にとってはその5回目が自分にとっての1回目なので、ちゃんと1発で認識したと思っているんですね。

つまり本人は100%自分はすぐに答えてるし、補聴器や人工内耳をつけているのと同じようなパフォーマンスをしているように感じています。

でも周りの人は、補聴器や人工内耳をつけていれば1-2回で気が付くのに、いつもより5倍の労力を使っているのでどうしても”もう!補聴器や人工内耳をつけてよ~~!”と思うことになります。

 

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結構こういうことは私自身もよくあります。

例えば、主人が明け方に寝室から呼んでいて、普段だったら静かな環境の中で補聴器をつけているので「ん??何か音がした??」と気が付くのですが、

朝、主人や子供が起きるまでの1人の時間の時は補聴器をつけていないことが多く、「も~補聴器つけてないの~??」と言われたり、「さっきから何度も呼んでるんだけどー!」とか言われて、「あ、そうやったん~~ごめんごめん~」と軽く返していることがよくあります。

そのくらい私の中では軽い出来事なんですね。
呼んだんだけど~!あーほんとー?くらいの。


でも・・・

ワークショップや、知り合いの難聴児を持つご両親たちと話しているとき、「ほんと補聴器をつけてないと気づかなくて大変~!忙しい時とか物投げてこっち向かせたりしちゃう!!」「ねー!ほんとほんと!」という話になり、

確かに、補聴器外すって、聞こえない本人にしたら対して何も変わっていないように思うし、そんなに迷惑をかけているイメージも全くないのですが、実際は結構家族に迷惑かけていることって多いのかも!!と改めて気が付きました。

というわけで自分への戒めも込めつつ、書いてみました^^

 


よく考えたら、実家のときも補聴器をつけていないことが多々あったな~~。

特に何度も声かけたんだけど!とかそういったことは言われたことはなかったけど、私そういった話が出るまで、全然周りのこととか全く気にしてなかったです~~。でもよく考えたらそうだわ!と思うんですけどね!笑

補聴器って見えにくい分つけてるのか外してるのかわかりづらいですし、結構「難聴者が補聴器を外してると不便~~!!」と思っているご両親って多いんだろうな~~と思ったお話でした!笑

次回は、難聴者がどこまで自分の難聴のことを把握できているのか、説明することの大切さについてお話ししていきたいと思います!

3 Comments

あきこ

こんにちわ、以前子供が難聴の疑いがあって不安な気持ちをコメントさせていただいたものです。
検査の結果、60デシベル伝音性難聴とのことでした。高音域が40デシベル位だったので言葉の習得には困ることなくきれいに発音ができていたのですが、やっぱり病院では、もっと早く耳の聞こえがおかしいかなと思ったでしょと言われました。
一才から保育園で他の子とかわりなく過ごしていたので聞き返しが多いこともこんなもんかなくらいに思ってました。

検査前泣くだけ泣いたので、今はもう泣いたところでなにも変わらないので、前を向きます。
私自身が子供をかわいそうと思わずにいままでどおり育てたい、それだけです。
もちろん、不便なところはまわりに助けてもらいながらありのままを受け止めて。
わからないことがあったら、また教えてください。

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yukako

あきこさん

あれからどうなったのかな~??と心配していました!ご丁寧にご連絡ありがとうございます。
60dBとのことですが、感音性難聴ではなく伝音声とのことでしたら補聴器で相当改善されるかとおもいます!
でも、高音域が40dBくらいということは人の会話が聞きやすいということですし、よかったですね!^^

もちろん不便なことは多々あるかもしれませんし、今はまだまだお子さんの難聴具合がわかりづらいかもしれませんが、今後、不便なこと、できること、できないことをはっきりさせたうえで、どんなサポートが必要なのか、どういったことをこれから補っていけばいいのかを考えることができると息子さんにとってすごくいいと思います!^^
こちらこそ、ぜひぜひお話し聞かせてください。

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あきこ

ゆかこさんに、人の会話が聞きやすいということはよかったですねと言われて、あぁ、あるものに目を向けること、とにかくそこからはじめてみようって思いました。
わかったばかりで60デシベルと言われても正直子供の聞こえの世界がわからなくて、補聴器をつけるまでは病院が混んでいるのでしばらく時間かかりそうで、それまで幼稚園の先生にどうしてもらおうか、支援学校にわからないことだらけだからどう相談しようかと不安なのに何かしなくちゃいけないともう心がいっぱいいっぱいでした。
ゆかこさんのブログをまだ全て読めていないのでブログ通して難聴ってこうなんだなって世界を広げたいです。
母親か、高度難聴でしたが普通に生まれたときから、会話がとんちんかんな母だったので、母自身がある意味ユニークな人なんだと思って過ごしてきたので、改めて難聴ってどうなのってことがわからないんです。
東北の人間なのでワークショップに参加できるかわかりませんけど、機会あればぜひゆかこさんのその人柄に勇気をいただいたので参加してみたいと思います。
ありがとうございます。

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