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【難聴×会社】実際に会社で働くときに難聴者って大変!と気がついたこと。

公開日2018/10/22最終更新日2018/10/22

会社員時代のユカコ

【難聴×会社】実際に会社で働くときに難聴者って大変!と気がついたこと。

さて、長く続いた会社編も本日でラスト!

さて、①ES編②面接編 ③研修編④新人編 ⑤周囲編 とつづいてきたシリーズも一旦終了!他にも書きたいことはいっぱいあるのですがひとまずここを区切りにして次回以降はまた違う話題を書いていければと思っています。そしてこれからはデフサポの記事を私だけではなくいろいろな専門家に書いてもらえるようにお願いしているところですので楽しみにしていてください♪

私が働いている途中で気がついたこと

いろいろあるのですが、その中でも代表的なものをいくつか。
実は本当に様々なところで壁があるな〜と実感はしました。もちろん全部の壁を取り除くことはできませんが、その壁を知っておくだけで大分過ごしやすくなるような気がします。
少しずつでも対策ができてくるとおもうので、どういう対策をしていたかもまたお話したいなー!

社内用語が多い

例えばN/R(No return)が直帰を指す、とかその他ビジネス用語や法律用語は本当にわかりにくかったです。突然”5S!!”をテーマに・・・とか言われてもいきなり英単語が入ることで頭の中の予測スイッチの切替が難しいことも・・・。また、私の場合は新人のときは法律関係(36協定法)などが中心だったため、読み方に戸惑うものも多かったです。(さんろく?って思ったら、サブロクだったー!とか…)

PC作業の説明が多いが、マウスを動かしながら説明をされても口とPCを同時に見れないのでかなり時間がかかる

これは本当に今でも悩みのタネでして…。
PCで作業をしながら仕事を教えてもらうことってすごく多いんですね。(むしろこれしかないといってもいいくらい・・)
ただ私の場合は口を見ているので、説明してくれる人の口を見ているとPCの画面は見れず…そしてPCを見ていると口は見れないので、なかなか難しかったです。

対策としては、できる限り予習しておくこと、あとは話してもらってから、画面に移って説明をしてもらうといった流れが大切だなと痛感しています。
しかしながら、一般的に使われるIllustratorやExcelとは違って、社内特有のシステムの場合は本などがないため、教えてもらうのに苦労しました。
そのときに改めて本当に聞こえる人のようにスムーズに教えてもらうのは厳しいんだなと実感しました。

この点に関しては私だけではなく教えてくださる相手も苦戦していたと思います。(その節はほんとうにありがとうございました!)

雑談での会話に入れない

職場ではもちろん仕事が中心ですが、仕事中も仕事に関係する話やそうではない雑談など、いろいろな会話が飛び交っています。しかし、毎回毎回周りでかわされている雑談を読み取ること、聞き取ることに集中していると、仕事にはなりません。
しかも、雑談といっても聞こえる人はみんな聞き流している興味のあるポイントで横入りしてワッと盛り上がったり、雑談から仕事の話につながることも多々あります。

しかし私の場合はその雑談が行われている事自体を知らなかったり、顔を上げたらなんだか周りが盛り上がってるけどなんの話かはわからない・・・といったこともよくありました。ここは今でもこれ!といった解決策を見つけられない部分でもあります。

私の場合はできる限りスキマ時間や、移動のときなどに雑談をして相手のことを知るようには努めていました。

自分の声のトーンの調整が難しい

私の場合音をうまく聞けているわけではなかったので、周囲が静かでもいつものように大きな声で話してしまったり、自分の声がどこまで届くのか?といった距離感を掴むのが難しかったです。

そのあたりは指摘してもらえることでだんだん感覚をつかめるようになりましたが、それまでは同期に、「ユカコー!今日めっちゃユカコの声フロアに響き渡ってたで!!声でかすぎw!」とか、「ユカコめっちゃ笑ってたやろw聞こえてたで〜」と突っ込まれたり、連絡をもらったりすることがすごくありました。

わからないポイントがわからない

基本的に新人ということもあって、何事も初めてなので、そもそものわからないポイントがわかりません。また、難聴者が基本的にいない職場というのは良くも悪くも理解度はまっさらです。なので自分で客観的にわからない部分を探していく必要があるのですが、そもそも気がついていないうちに終わっている出来事もたくさんあるはずなんです。

そういった意味ではわからないと気がつくのはラッキーでわからないポイントに気がついていないことも多いので日々勉強だと実感しています。

特にこれらを実感したのが新人のときで、みんな知ってることを自分だけ知らなかったり、そもそも知らないことに気がついていなくて数年たって初めて「えー!!そうだったの!!」ということもすごい多かったんですね。そして、やっぱりどれだけ会話ができても「情報の確保」は難しいものだと思いました。しかもそれに気がついていても人に説明するのってなかなか出来ないんですよね〜。

とはいえ!こういう苦労はありますが私自身は本当に楽しく働かせてもらいました〜!♪というか結構自由な社風の会社ということもあって、こんなふうに…。(こっそり教えますw)

以下は、個人的なおはなしw

 

・エクストリーム出社は当たり前!
(朝4時から荒川でウェイクボードをし、ウェイクボードの板を持って、出社。「絵〜どこ行ってきたの〜?」とは聞かれましたが、全然OKでした♪)

 

・え、ビデオテープの廃棄処理ってどうやるの!?
(知ってます?答えはテープを取り出してハサミで切る…取り出し方すら危うかった。)

 

・震災後の4月に入社。会社が揺れてる!!!のにみんなめっちゃ平然と仕事…。
(関東は余震が多く、みんな震度3−4くらいだと動じなかったらしい、私はビビったわ〜)

 

・人事内新人研修とアメリカ旅行が被った!ので新人研修をサボる。
(どう考えても楽しいのはアメリカ旅行!というわけで、もちろんアメリカ旅行にいくよね〜、課長にお願いをしたところ、課長の得意分野だったためなんと許可をいただけました!というわけで新人研修をサボってアメリカ旅行に。。。これは本当ありがたかった! アメリカめちゃ楽しみました!笑)

 

・会社で口を開けて爆睡。
(これを見た、先輩や、課長はしゃーないなあ・・・と許してくれていたのに部門長にみつかって、課長が叱られたらしい…w)

 

・服装は自由だけど自由にも程がある!
マキシワンピースにサングラスにウェイクボードを持って出社はOKだけど、服はいくら自由でもサンダルはNG!! そして髪の毛をピンクにしようかな〜と話したところ、当時の課長に呼び出しを食らい「いくら自由とはいえ、人事がピンクはちょっとないだろ〜やめてくれ〜!」と言われたので、泣く泣くピンクは諦めることに。

と・・・”新入社員”といっても結構、自由に過ごしていました。
本当にそこも含めて「私」の性格をよく知って、対応してくれていた会社だったので、すごくいい会社を選んだと思っていました。

難聴者は人一倍自分と合う会社を選ぶこと。何よりも就活が大事!だと思うのでぜひぜひ会社選びは慎重に頑張ってください♪

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