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難聴児についてまわる絵日記、やるべき理由を知ってますか?絵日記①

公開日2017/04/13最終更新日2017/04/13

絵日記

難聴児についてまわる絵日記、やるべき理由を知ってますか?絵日記①

■お知らせ
東京・大阪ともに講演会は定員をオーバーし、キャンセル待ちの状態です。
申し訳ございませんが、新規お申込みは受け付けておりません。


デフサポのユカコです。

さて、今日は絵日記の話。実はこの話をするにあたって思うことがあったので話は長くなりますが…お付き合いください。

絵日記シリーズ①背景→今回
絵日記シリーズ②効果
絵日記シリーズ③書き方
絵日記シリーズ④成長に応じての書き方(過去に公開済)

今日の話をするにいたった背景

聾学校とか支援センターで必ずと言っていいくらいやらされる絵日記。
「どうして」絵日記をやらなきゃいけないのか、知ってますか??

実は療育や聾学校に通っている親御さんたちに会ってお話をしたときに、みんな口をそろえて「絵日記が大変!!」「絵日記やりたくない~ほんとに効果あるの?」という話をおっしゃっていました。

そこで、「どんなふうに絵日記を書いてと言われているんですか~?」というかそもそも「どうして絵日記が大事か教えてもらいましたか~?」と聞いたところ…

「どんなふうに書いたらいいか教えてもらっていないし、とりあえず頑張って書いてとしか言われない」
「とにかくやればことばが増えるから毎日書いて!って言われた」

…といった話のオンパレード!この話が本当に印象に残っています。

「なんで」絵日記を頑張るべきなのか、そして「どうやって」書くべきなのかを教えてもらわないと

普段絵をかきなれている人や絵が好きな人はともかく、そりゃ絵を描くのが好きじゃないご両親にはしんどいに決まってる~~!と思いました。

でも、ワークショップやカウンセリングにいらしていただき、絵日記がどうして大事なのか知って、絵日記の書き方を知ると一気にやる気が出て頑張ってくれるご両親が多いです。なので本日からシリーズに分けて絵日記の効果や書き方についてご紹介します!

今書いてて思ったけど…絵日記の書き方のワークショップやろうかな!希望者多かったら開催決定!笑

(内緒話)
聾学校の先生方や療育センターの先生方も実はどうしてやるべきなのかは知らなくて、毎年やっている流れで「とりあえずやっているだけ」な人もいるんじゃないかな…とこっそり思っています…。だって先生方は「絵日記書いて!がんばって!」って言うだけやもん!いうほうは簡単やけど…言われたほうは大変~ーーー!!

まずこれだけは伝えておきたいので最初に書きます!

絵日記は毎日書かなくてもいい!できる範囲で充分です。

あのね、毎日書くってめっちゃしんどいです。かけない日だってあるんです。今日は疲れたから外食にしちゃおーっと!そんな気分の日と一緒。なので、「出来るだけ」でいいんです。そこが一番大事。

なぜかというと

「イヤイヤ」描いた絵は子供のためになりません!!

「今日も絵日記かあ~・・・なにかこう・・・」と言いながら子供とおしゃべりしても、子供はマイナスオーラを受け取るだけでせっかく頑張って書いた絵日記なのに、ことばにあまり結び付きません。

それだったら「今日は絵日記おやすみ!みんなでごろごろしよーー♪」といってその時にいろんなお話をした方が、ご両親のポジティブなオーラやリラックスしているオーラを感じることができるのでそっちのほうがイヤイヤ描く絵日記より断然効果的です!

でも…絵日記にはちゃんと効果があります。だから、出来る範囲でできるだけ書いてほしいと思います。
細かい効果については次回話しますが、絵日記のすごいところはなにかというと…!

絵日記で入れた言葉は脳に蓄積されている!

ことばを話さない子供、文字が読めない子供には絵日記をやってもあんまり意味がない…というご両親がとても多いんですね。なぜかというと絵日記を描いてもリアクションがないことと、分かってるのかわかってないのかわからないので、どうしても効果ないのかな…と感じてしまうんですね。

そしてこんなに労力をかけて頑張っているのに、こんなんだったらしんどいし辞めちゃおう…と思うのももちろんわかります。

しかーし!!!実は絵の持つパワーってすごいんです。

ことばを話さなくても、こどもは実は興味があって、ちゃんと見ており、知らぬ間に脳に蓄積されていることが多いです。
見ていないと思ったらよく見てた、聞いてないと思ったのに聞いてた・・・!そんな経験ってありませんか?それと同じ感じで結構自然と身についていたり、脳にインプットされていることが多々あります。

特に、大好きなご両親が描いてくれたものなので、脳に残りやすいんですね!

こちらは最近のお話しなのですが…

デフサポワークショップで頂いたお声のご紹介

実は10月にお母さまだけがカウンセリングにいらっしゃった後、その後2月にご主人様とお子様をつれて再度カウンセリングにいらした方がいらっしゃいました。
そのお母さんが2回目のカウンセリングでおっしゃっていたことです。(※掲載許可済)

『実は、聾学校の先生に言われて娘に絵日記を始めたんですが、全然言葉が伸びなかったし、私もだんだん疲れてそのうち絵日記が大嫌いに…。今は聾学校をやめて普通の保育園に通っているのでもう絵日記はしていませんでした。でも、ユカコさんとのカウンセリングで絵日記のやり方と、効果を話してもらって、「これは我が家もやらなきゃ!」と思いスケッチブックを買って帰ったんです。

でも家に帰って色鉛筆を探してたら前に書いていた絵日記が出てきて、それを見て娘が、アイスの書いてあるページを開いて「○○ちゃん、ママと一緒にアイス食べた!」「ママ、みどり(いろ)のアイス、○○ちゃん、いちごね」といったんです~~!

あの時、ことばはしゃべらなかったけど、ちゃんと脳にはインプットされてたんですね!しかもこんなに覚えてた※なんてびっくりしました!今までやらなかったけど、こんなに効果あるって知っていたら最初から頑張ったのに…。最初に教えてほしかったです!

過去の絵日記も今一緒に見ながらおしゃべりしてます。ユカコさんのカウンセリング後に絵日記がんばり始めてなんだかんだもう4か月たちましたがこどもは全然飽きず、もはや毎日の日課になっています。○○は絵日記の時間が、大好きみたいです!あっという間に過去に教えた言葉も取り入れるようになって、語彙数が増えてきました。ありがとうございます!』

と喜び勇んでお話ししてくれました。

※補足
絵日記で書いたことを”完璧に覚えている”わけではありません。絵日記は引き出しの一つであり、改めて絵を見て「そういえばこんなことやった!あんなこともあった!」と思い出して言葉が出るイメージです。

 

そーなんですよ!そうなんです!!絵日記って言葉をしゃべっていなくてもちゃんと脳にはインプットされているんですよ!!それがあとで大きくなってちょっとずつしゃべれるようになったころに一気に蓄積されていた言葉が出てきます。

更に!似たようなお話しをもう一件、カウンセリング後にメールでもお伺いしました。
(掲載許可いただけたらそちらのおうちのお話しも載せたいと思います!)

この2家庭のお話し、私は本当にうれしくてうれしくて。ちゃんとご両親が頑張ったことがまっすぐそのまま反映されているなあと。

こちらのお話し、いつかブログに書きたい!と思いながらもなんだか絵日記だけでだいぶ長くなりすぎそうでなかなか書けなかったのですが、書きます!
しばらく絵日記シリーズが続きますのでお付き合いください♡

次回は絵日記の効果についてお話ししたいと思います。
きっと、これをきいたら頑張ってみよう!とおもってくれるご両親多いはず!✨

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