【難聴児のご両親に伝えたいこと】聞こえる人との友人関係

難聴児は特定の聞こえる人と仲良くなると、ずーっとその人とばかりいる傾向が高い人が多いです。

なぜかというと、聞こえる人でカンが良かったり、優しい人などは難聴者にとって一緒にいて楽なんですね。


例えば・・・難聴児のまわりにこんな子がいたらどうでしょう。
例:○○ちゃん

・話すタイミングがいい

・難聴児にとって分かりやすく話してくれる

・難聴者の子が言っていることをくみ取ってくれる

・わからないことがあると通訳してくれたり、一緒にいてくれる

 

しかもこういう気の利くタイプの子って、意外といるんですよねー。学年でも複数人います。

 


 
こんな子がいると難聴児にとってはとっても楽なんですね。わからないことがあれば伝えてくれて…
はっきり言ってBESTな環境です。

 

ただし!ここが落とし穴で。

実際は同じ子(○○ちゃん)にばかりひっついてると…○○ちゃんにとって相当な負担がかかります。

さらに難聴児自身もなかなか成長ができません。


 

例えば・・・○○ちゃんが学校を休んだ時、○○ちゃんが難聴児を負担に感じて離れた時、急に1人になったら何もできない!という子がいるかもしれません。最悪のケースを想定すると、不登校になってしまうこともあり得るかもしれません。

難聴児は自分にとって楽な○○ちゃんとばかりと付き合いたがりますが、○○ちゃんにとって負担になれば離れていってしまいます。


 

○○ちゃんに頼りすぎて、○○ちゃんがが離れていくよりも、ちゃんと節度を保って接することで長く仲良くしてくれた方が絶対いいはずです。

なのでご両親からみても、特定の子とばかり仲良くしているな…と感じたら

・「負担になっている可能性があること」

・「○○ちゃん以外にも友達になれるようにいろんな人と付き合ってみること」

「親しき中にも礼儀ありという言葉があるように、○○ちゃんにも○○ちゃんの時間や人生があること」

等を教えてあげてください。

 


 

実際、健聴者みんながみんな○○ちゃんみたいに気が利くわけではありません。

 

普段○○ちゃんと接している難聴児からみると、ほかの健聴者はこんな風に映っているかもしれません。

・毎回丁寧にしゃべってくれない

・聞いたこと全部を通訳してくれない

・(難聴児が)言っていることをわかってもらえない

→聞こえる子は、みんな冷たい!

でも、他の健聴者や、ご両親からみると…さっきの健聴者はこんな風に映ります。

・気が付いたときはちゃんと丁寧に話してくれる

・余裕があるときは通訳してくれる

・難聴児自身の発音が良くなくて何を言っているのかわかりづらい

→聞こえない子に対してちゃんと話してあげている!

 


 

あなたのお子様が「あの子は冷たい!とか、○○ちゃんは私のことわかってくれるのにほかのみんなは全然わかってくれない!」等と言い始めたら・・・

それはしっかり「違うよ」とご両親が伝えてあげてほしいと思います。

これが「聞こえる世界では普通」なんだよ。むしろとても優しいほうなんだよ、だってあなた(難聴児)とちゃんとコミュニケーションをとろうとしてくれているんだよ。と。

○○ちゃんが聞こえない世界に対しての想像力が高くて。とっても気が利く子という特例なんだよ。と。

 

他の聞こえる子も、難聴児のために本人なりにいろいろ頑張ってくれているんです。

 


 

 難聴児は情報が耳から入らない分、本人に悪気はなくてもどうしても世界が自分中心に回りがちです。

その親切に気が付かずに文句を言うこともあります。そういったときこそご両親が教えてあげてください。 

 


難聴者自身が自分で「私、○○ちゃんに頼りすぎだな」と気が付くならそれが一番ですが、自分で気が付かないなら誰かが言ってあげないと気が付きません。でもわざわざ嫌なことを言ってくれる人はなかなかいません。

こういった厳しい世の中の現実を教えてあげるのもご両親にしかできないことだと思っています。


もしこの概念のまま成長してしまうと、こんなに偏った考え方をする難聴者になってしまいます。

・聞こえる人は聞こえない私にこれだけしてくれてあたりまえ!

・☆☆さんは普通私のこともわかっていたのにほかの子は頭が悪いし、気も効かない!

・○○さんが離れたら…サイテー。私のことほったらかすなんてひどい!

・□□さんが他の子と盛り上がって通訳できなかったら…ひどい!私が聞こえないって知ってるのに何であなたはほかの子と話してるの!?

・あなたは私が言ってることわからないの?!△△ちゃんはわかるのに。


ちなみにこれら、すべて本当に難聴者が言った言葉です。

私は、未来ある難聴児たちに、こんな難聴者にはなってほしくないと思っています。


 

そしてこんなことを語っている私自身も高校時代、一度失敗したことがあります…。

そんな私の経験は次回。

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