自分の障害を把握することの大切さ

仕事に追われて更新がおそくなってしまいました💦今日からまたガッツリ更新していきたいと思います。

さて、今日は…”聞こえない事を受容する事の大切さ”について。こんな事を言い出したのはあるきっかけがあるんです。

2年前。会社の採用のお手伝いに行った時のことです。
ある難聴の男の子に出会いました。

その子が20歳も越えているのに自分自身の難聴のことを把握し切れていないんです。お手伝いに行った私、もうびっくりしすぎて、採用担当者と目を合わせましたもん(笑)

どんなやり取りがあったかというと…


採用担当:「これまで、耳が聞こえなくて困ったことってありますか?」
なんて言っているのかわからなかったようで3回ほど繰り返して言いました。
(最終的にノートテイカ―さんを連れてきました。)
そのノートテイクを見て。。。

男の子:「困ったことは今まで一度もない。」

(おいっ!現に今既に聞き取れなくて困ってるじゃん!という私の心のつっこみ)
私:「ええっ!本当!?困ったことがあったらちゃんと言ってもらわないと会社に入ってからもサポートできないから、隠さずに正直に言ったほうがいいよ~。全然悪いことじゃないからいくらでも言ってね!私も聞こえないし、たくさんあるよ~!笑」
(これもノートテイカ―さんが打ってくれている)

男の子:「僕は、話すのも上手いし、友達もたくさんいる方です、聞こえないけれど普通の人と変わらないので、とくに困ったことはない。」

私:「…そっかあ。本当?よく考えてみてよー聞こえなくて困ることっていっぱいあるやん~私も同じだからわかるところもあるんだけど、、、ないの?」

(私の心のつっこみw話すのは全然上手じゃないし、口も読めてないし…そもそも会話が成り立たないじゃん・・・・)

男の子:「はい。僕は他の子とは違ってすごいうまく話せるし、口も読めるし問題ありません。」

採用担当:「じゃあ、電話はできるの?」
男の子:「できないです。」

私:「だよね~私も電話全然だめ!大きな会議室で社長が話していたりしても分かる?」
男の子:「分かります。」
私:「ノートテイクはもちろんつかないで、自分自身だけで分かる?」
男の子:「8割くらいは。」

(現時点でノートテイクしないと分からないのに…絶対嘘だ!という私のつっこみ。)
採用担当:「じゃあ、つぎは会社に入ったことを想定して、そういうこと考えてみてほしいな?」
男の子:「うーん・・・電話は無理です。」

私:「ほかにはない??じゃあ会議想定してみて!たとえば5人で話すとしましょう。そこで困ることはない?」
男の子:「いっぺんに話をされるとわからない。」
採用担当:「ほかには?」
男の子:「うーんないかなあ。」

採用担当:「○○さん、今ノートテイクしてもらわないと意志疎通できないじゃない?僕の言っていることもわからないわけでしょ?」

男の子:「あっ、はい」

採用担当「ノートテイクはもちろんだけど1日中はつかないのね。会議をしてもらうときにつけるかもしれない、でも1:1で話すときはつかないコトがほとんど。だから、そういうことも踏まえて考えてみてくれる?例えば1:1で話すときは紙に書いてほしい、集団の時はPCで打ってほしい、口を見せてほしい、大きな声で話してほしい・・・・いろいろあると思うんだけど。」

男の子:「でも僕は普通にできるから、大丈夫です。」

ここら辺でらちが明かないと思いました…
面接の時間が終わったのもありここで話は終わりました。


もちろん不採用。(当たり前)

障害を客観的に把握できていないこと。これはとても大きなキーポイントです。
話すのが上手じゃなくても、口が読むのが下手でも良いんです、それは人それぞれだもん。


でも、自分がどうやったらわかるのか、どういう風にされるとわからないのか、

それは”自分自身で分かっていて、なおかつ的確に相手に伝える”必要があります。

だって、みんな耳が聞こえるから、聞こえない世界なんて教えてもらわないと分からないんですよ!聞こえないとひとくちにいっても、人それぞれなので、どういう風に対応したら良いのかわからないと対応できないですよね。

そしてもう一つ大事な想像力が欠けていました。

”会社に入ったら…”こんなことがあるかも、こういうことがあるかもという想定が出来ないんですね。もちろん障害認識が無いのが一番大きな原因ですが…想像力も足りないなーと思っていました。
さきほどの男の子は面接の後に話すきっかけがありました。気になっていろいろと聞いたところ…

聾学校育ちで、手話生活や、手厚い保証が当たり前にあり、先生も手話、友達も手話、家でも手話、インターホンはパトライトランプ、聞こえる人とはほとんど接したことがないそうです。そのため聞こえない自分の世界が当たり前で、ノートテイカ―もついてあたりまえ。(あまりにひどかったのでちょっとアドバイスをしました。)


親が甘やかせた結果と、本人が楽な方向に逃げた結果かなーと思います。

もちろん、必要以上にツラい方向に行く事はありませんが、一生聞こえない世界だけで暮らしていくのは難しいと思います。そういう事を考えると、子供のうちに多少は聞こえる子と接する事が大事です。

そして…こういう人はどこに行っても採用してもらえません。たとえ採用してもらえても手厚く対応してもらえないだけで、すぐにやめます。

やっぱり聞こえないからといって、聞こえない世界だけで過ごすのは私はお勧めしません!!!

せっかく、この世に生を受けたからには、今だけじゃなく将来も楽しくハッピーな人生を過ごしてほしいと思います。そして一人でも行きていけるように自立もしてほしい。

というのが私の心からの思いです。

2 Comments

Lily

私の息子が難聴です。このページを見せたいと思いました。ただ、聞こえないことにより辛い事が沢山あったから、俺は二十歳だけど50年分位生きてきたのと同じだ、 と言っています。

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yukako

Lilyさま
コメントありがとうございます。
息子さんは、聞こえないことでつらいことがそんなにあったんですね…。
戦争を体験したわけでもない私たち世代の人たちが、20歳で50年分は言い過ぎだとおもいますが、(個人的に…)相当つらい人生だったのでしょうか。
難聴がゆえに、視野が狭いのもあるかもしれませんので、20歳ということであればまだまだ若いですしこれから楽しいことが盛りだくさんなので、
もっともっと視野が広がるような楽しい体験が待っているといいですね^^
息子さんの人生、これから楽しみですね!^^

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