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坂戸ろう学園の見学と講演会について(2018年11月)

公開日2018/11/30最終更新日2018/11/30

実績報告

坂戸ろう学園の見学と講演会について(2018年11月)

お久しぶりです、デフサポのユカコです。

いろいろと滞っており申し訳ございません。
せっかくなのでブログを堅い内容だけではなくもう少し自由に書いてみようかな〜と思っています。色んな情報がある方が面白いかなあと。
もちろんしっかりした内容も並行して公開していますのでお楽しみに!♪

坂戸ろう学園の見学

さて、先日、坂戸ろう学園に行ってきました。私自身ずっと一般の学校で育ってきたこともあり、ろう学校ってこういうところが一般の学校と違っておもしろいよな〜〜と思ったところをご紹介させてください!※写真のセンスがないのでそこはあしからず!笑

ちなみに余談ですが、坂戸ろう学園までぷち小旅行でした。車で2時間弱。しかも道間違えた。首都高難しい・・・。

そしてついた坂戸ろう学園は本当に広いところで、我が家のある横浜の学校と比べて校庭等2倍くらいのサイズではというくらいでした。

ひろびろとしていて羨ましいな〜とおもいながら入らせていただくと・・・・まずびっくりしたのがこちら。九九が階段にはられている〜!ちなみに階段という階段にはどこもかしこもいろんな数字なんかがはられていて、一億、一京なんかまで!一京(いっけい)はむずかしいなあ〜とついつい笑ってしまいましたが工夫が見られて面白いな〜と。

(ちなみに私は一京のことを、”いっきょう”と思ってた過去があります…。)

さて、お次はこちら。電光掲示板。

よくあるチャイムの視覚化(緑と赤で、緑が授業中、赤が休憩中になって視覚的に時間の切り替わりを教えてくれるもの)だけではなく、こちらの学校は2年前から電光掲示板が導入されたようです。

放送の代わりにもなりますし、駅にある電光掲示板と同じ感じで割とわかりやすかったです。個人的にこれは一般の学校にもぜひ採用してほしい。聞き逃したこととかもわかるだろうし。(ただ廊下でボール遊びをした時点で壊れる率は格段に高くなりますね…)

そしてこちらは1年生、2年生、3年生の全員での体育。

小学校低学年と高学年に分けて合同での授業も多く、ここは人数の多い一般の学校とはまた異なるところですよね。集団での関わりも大事なので1そして右端に見えているのがタイマーです。カウントダウンの数字なんかを視覚的に示しています。

しかも、準備体操なんかの8カウントも先生が指文字で1,2,3,4,・・・とカウントしており、本当に至れり尽くせりだな〜と感心しながら見ていました。

ちなみに私はいつも心の中で8カウント数えていましたがやっぱりずれることもあります。ただ、後半の方は比較的正確にリズムを取れるようになったりするのでカウントに関しては練習あるのみ(体に叩き込む)かなと、個人的には思っています。

もう一つ、先生方の工夫なのかな?と感じたのがこちら。英単語も併記してる〜!

小学校から英語が導入されることで日本語を優先的に教えるべき子どもたちであっても英語をやる必要が生じてきています。その上で英語に親しんでもらえるように工夫されたのがこちらかなーと。

ただ結構難しいですよね。英語に関しては最近お問い合わせが多いんですが改めてこちらはブログにしていきたいと思っています。

・・・と幼稚部から、高等部まで見学させていただき、給食を一緒に食べ午後からは授業開始。

小学校5年生5名への体験授業の実施

今回の体験授業は自分で作る創作話をベースとして、言葉を教えていくという取り組みでチャレンジしました。内容は割愛しますが、できるだけことばは早期にいれておくべきということと、小学校低学年の段階で助詞の間違いがない状態まで持っていけることが理想だなと改めて実感しました。

 

教員向けに言葉の教え方についての講演

さて、今回のメイン。
今回の依頼は「坂戸ろう学園の小学部教員の方々に、ことばの教え方について講演をする」ということでしたので、どういうふうに助詞をおしえるのか、またどんなふうに言葉を入れていくのかといったお話をしました。

タイトルは異なりますが(ちょと明るくしたくてw)
中心にお話をしたのは自分の経験談に基づいた内容と、言葉の教え方。

とくに難聴児が弱いことばは何かということと、すでに小学生になっているので言葉を教えることは急務であり、できる限り早い段階で楽しみながら言葉を入れていくにはどうしたらいいか?についていろいろとお伝えしてきました。

せっかくなので、ことばだけではなくて、少し私自身の学校での体験談も交えて色々なお話をさせていただきました。

その後の質疑応答も、学校でどんな工夫をしていたか?といったことや、就労を見据えた場合どういう対応をしていけばいいか?といったお話が多く出ました。

頂いた感想

・社会に出るうえで、ろうの子どもに教えるべき一番大切なことを教えていただいた。

 

・とても興味深い内容で良かった。

 

・体験授業が見られて良かった。子供の中にある想像を引き出すための導入の仕方が興味深く、面白かった。真似してみたいと思った。

 

・全校の教員や保護者にも是非聞いてもらいたい内容だった。
・ろう学園に慣れてしまうと、これ(様々な支援がある環境)が「当たり前」になってしまうのはたしかだと思った。
・ご自身の体験を基にお話しされており、非常にわかりやすかった。
・聞く機会があれば、また話を聞きたい。今回は社会に出てからの「ちょっとここに気をつければ…」などなかなか聞けない内容(ろうの立場で)だったから。

言葉の内容もそうですが、会社で人事として働いていた経験談や就活なんかも好評だったようで嬉しく思います。

おわりに

デフサポもしかり、どこもそうですが、いろいろな聴力、正確のお子さんが集まる場所では、先生方の力量が問われるなと常々実感しています。そのなかで坂戸ろう学園では、先生方が展示物を何にするか相談して決めたり、知ってほしいことばを壁に貼ったりと様々な工夫が見られました。

私自身もろう学校を見学させていただき、手話も、口話も、筆談も、手段は何であれやっぱり「ことばと、思考力」が大事だなと改めて再認識しました。

なによりも、聞こえない子どもたちの未来が少しでも良くなるために、いろいろな機関と連携しながらデフサポができることはなんでもやっていきたいなと思っています。

坂戸ろう学園の先生方、この度は呼んでいただきましてありがとうございました。
また、お話できますのを楽しみにしています^^♪

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