8/24 【講演レポート】県立広島大学で就労継続について講演とワークショップ実施しました!
公開日2019/08/25最終更新日2019/09/22
実績報告
名古屋、新大阪でカウンセリングをして、広島県に上陸!
乗車券は途中下車ができるけど、特急券は区間ごとに買わないと駄目なんやなあー!
初めて知った。ねえねえ、すごくない、1人でこのきっぷの量。こんなの初めてで、ちょっと笑いました。
そして本題。
今回は広島県立大学で教鞭を執られている佐藤先生からお誘いいただき講演をしてきました!
佐藤先生ご自身も重度の難聴で、おとなになってから人工内耳を装用して、、、という当事者です。
言語聴覚士でもあり、大学の先生でもある方。めちゃめちゃ造詣が深くて、正直先生のお話もっと聞きたい!と思うくらいの素敵な先生です。
親御さんにもぜひ聞いてもらえたらと思う話もあるので、今後デフサポのイベントでもプレゼンターとして、登壇していただけるようにお願いをしたいなーって思っています。実は佐藤先生とはまだ実際お会いした回数は少ないのですが、もう話しているときからとっても楽しくて。
講演:聴覚障害者の就労と就労継続についての講演
午前中は、就労と就労継続についての講演をしてきました。
内容は就労はかんたんだけどさ、、、就労継続って実際は大変なんだよ!
でも、どう大変なのか?という感じのお話と、
就職してどういう問題が起きやすいのかといった話を経験談を踏まえてしてきました。
企業によっても理解度はぜんぜん違うし、そもそも特例子会社と、障害者採用と一般採用ってどう違うん?という話も。午前中は親御さんもご一緒に講演を聴講いただく形でした。
ワークショップ:困っているコミュニケーションを分類してみよう!
午後は一応形でこういうワークショップをするのはどう?といった打ち合わせはしていたのですが、当日の状況を見て、ガラッとワークショップそのものを作り変えました。
こういった当日のアドリブを許してくださって本当助かります!
でも、ワークショップは事前に題目をしっかり準備するというよりも、やっぱり当日のメンバーや会場の雰囲気を見てアドリブで決めるのがが一番マッチするような気がします。(私だけかもw)
で、今回は、高校生、大学生の当事者の方たちと、実際に困っているコミュニケーションを一個一個洗い出して、それをまとめてから、紐解くという感じでやりました!
コミュニケーションって実は結構分類できるよね!という話から、
普段自分がどういうことで困っていて、それを紐解いたらどうなるかなあ?という話を一緒にして付箋に書き出しました。
結構面白いな〜と思う結果も。
就職したら一般的になるであろう、議論・会議タイプのコミュニケーションが全然でてこなかったんですよね。
学生たちが困るのは講義タイプ、雑談タイプ。すごくたくさん出てきていました。
確かに学生のうちはディスカッションとかミーティングって、あまりやらないから、イメージが湧きにくいかもしれないなあ〜…ということで改めて議論タイプに当てはまるものはある?みたいな話をしながら一緒に想像もしてもらって、一緒に考えていきました。
聞こえなくて困る内容として出てくるのは、
・自転車に乗っているときに会話ができない
・英語の話がぜんぜんわからない
・3人以上になるとわからない
・雑談がわからない
・授業がわからない
といった内容で、生活面等は全然出てきませんでした。
例えば病院や、生活音などはまだ親の庇護下にいると出てこないかもしれないですね。それ以外にも、やっぱり想像力、そしてどういうところに困るかっていうのも、思ったより出てこないんですよね。
普段からそこまで「聞こえなくて困ること」に注目しながら過ごしているわけではないのかなあ、と思わされました。
聞こえないことで困る!ともっと具体的に感じられるようになってほしいな!とすごく思ったので、今後こういったワークショップを小中学生のうちからやっていけたらいいなとこっそり考えています。
もっと日々の関わりとか、普段から聞こえないからなのか、それとも単にそれは関係ないのか、とかどういうふうにしたらいいのか?とかもっともっと考えてくれようになると、きっと過ごしやすくなるんじゃないかなあ。と!これからの未来が楽しみです。
最後は佐藤先生がビシッと、かっこよくまとめてくれました。
やっぱり今回の先生の話にもあったけれど、どういうふうに困るのかということを「日々気にして」「言語化」できるようにする力っていうのはすごく大事だなあと思わされました。
私自身が学生の頃だったらどうだったかなあ…?と我が身を振り返って改めて思います。
本当に皆さん、ご参加ありがとうございました!!
そして要約筆記のボランティアの皆さんもありがとうございます!
何よりこんなふうに、就労の話はもちろんですが、
学生の当事者と一緒に考える…というすてきな機会をいただけたことに感謝しています!