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難聴があっても絶対頭がイイ子に育つ!絵日記の効果8選!絵日記②

公開日2017/04/16最終更新日2017/04/17

絵日記

難聴があっても絶対頭がイイ子に育つ!絵日記の効果8選!絵日記②

デフサポのユカコです。

シリーズ第二弾というわけで!本日は絵日記の効果についてお話しします。

絵日記シリーズ①背景
絵日記シリーズ②効果→今回

絵日記はやり方を間違えずにやってあげられれば必ず頭がいい子に育ちます。

はっきり言って難聴者に限らず聞こえる子にもめっちゃおススメです!!もし聞こえる兄弟がいるなら絶対兄弟もいっしょにやるべき!と断言しちゃうくらい絵日記はお勧めです。

さて、どうして頭がいい子になるのか、絵日記の持つ効果についてお話ししていきたいと思います。これを読んだ後はちょっと絵日記のやる気が出るはず!(^^)v

では絵日記の効果とは…

①ことばを話さなくても絵日記の時の会話は脳に蓄積されている!

こちらは前回お話しした内容ですが、絵日記はだいたい1歳半くらいからは興味深々に見てくれる子供が殆どです。

そしてちゃんとしたことばを話す年齢ではなくてもしっかり絵日記のことは脳に蓄積されていて、後から改めて「こんなことがあった」と言い出したり、昔絵日記で教えた言葉を突然使いだしたりします。

なのでことばをしっかり話す年齢から始めるのではなく、早ければ1歳から始めても効果はあります。そして、始めるのに遅すぎるということはありません。はっきりいって小学校在学中は絵日記をしたほうが絶対的に効果は表れます。

それだけ「絵日記」は子供にはインパクトがあり、記憶に残りやすいものです。特に聞こえない子は特に目で見る力が強いためできるかぎり絵日記をしてあげることでどんどんいろんな情報が脳にたまっていきます。

②絵本と違って自分が主人公!自分に関することなので記憶に鮮明に残る!

これは絵日記だけの特典です!絵日記は必ず自分自身が主人公なのでこどもは絶対大好きになります。こどもは本当に自分のことが大好きなので自分のことが書いてあって、自分自身が書かれているだけで興味を持ちます

この”興味を持つ”というところがキーポイントで、興味を持つことで圧倒的に脳に残りやすくなります。

なので、絵日記のほうが絵本よりも見る回数が少なくてもかなりの記憶に残ります。

子供が主人公の絵日記を書いてあげることで子供に興味を持たせ、その流れで言葉を覚えてもらう!といった流れが一番効果的です。支援校等でイヤイヤやらされたり、無理やり発表をやらされるというのはあまりよくありません。

あくまでも親も子も『楽しく!』絵日記を中心に会話ができることが一番効果的です。

③ことばの引き出しが圧倒的に増える!

ことばの引き出しというよりは経験してきたことの引き出しが開けやすくなると言った方がピンとくるかもしれません。例えば過去のことを引き出すときに、1度目で見ている分、引き出しが引き出しやすくなります。

今、おとといの晩御飯をパッと思い出せますか?なかなかぱっと思い出せないと思います。しかしおとといの晩御飯のことを絵日記に書いていたら…?きっと比較的すぐに思い出すことができると思います。それだけ記憶の定着率の差が大きいんですね。

つまり、絵日記で使ったことばはそれだけ記憶の定着率がいいということになります。
何度も何度も繰り返さなくても割と短期間ですんなりと覚えることができるようになります!

④絵日記は、難聴児の弱い時系列の言葉を鍛えやすい!

また、絵日記は基本的にインパクトに残っているシーンを一つの絵にすることが殆どです。

そうすることでその前後の流れを思い出したりすることが容易になります。この前後の流れというのもキーポイントで難聴児の弱い「時系列」を教えるのにも役に立ちます。

・今日は動物園に行って、そのあとご飯を食べ
・今日は動物園に行ったあとにご飯を食べ
・今日は動物園に行って、それからご飯を食べ

どれも同じことを言っていますが、いろいろな接続詞の言い回しをしたり、動詞の活用形を変えたり…といった多様な表現をすることができます。
こういった接続詞に関しては難聴児が弱くなってしまうところですが、絵日記で使うことで鍛えることができます。

⑤ことばで説明しにくい感情、感覚のことばを教えることができる!

気持ち、感情のことばや、感覚のことばはとても説明しにくいですよね。

例えば、悲しいとか、痛い!とか。そういったことばも「ことばで説明するのは難しくても」実際に経験したことならすんなりわかるはずです。なので絵日記ではできるだけ難聴児に説明しにくい単語だったりそういったものを取り入れていくことを心がけると言葉が一気に増えます。

たとえば…痛みにもいろんな痛みがあります。

・コンクリートでこけて擦り傷を作ったときの痛み
・鉄棒から落ちて打撲をしたときの痛み
・縄跳びの縄が足に当たったときの鋭い痛み
注射の痛み

大人は結構この痛みの違いがすんなり伝わります。
では子供はどうやってこの痛みを覚えて、伝えることができるようになるのか…?!

実際の経験と、その時にかけてもらったことばが脳でリンクすることで、痛みの表し方が身につきます。

こういった痛みの違いを教えてあげるにも、実際に子供が経験した後に書く絵日記が一番お勧めです。自分自身が経験したことなので、子供も覚えており、わあ~ずきずき痛いねえ…等をおしえてあげることで、そういった語彙も増えていきます。

ことばで説明しにくい言葉の語彙を増やすには絵日記が一番効果的です!

⑥絵日記は前後のことを思い出すため、想起力がつき脳が活性化する!

更に絵日記は過去のことを思い出すものですよね。

この”思い出す”行為脳にはすごく刺激を与えています。認知症の人にもこの刺激を与えることで脳を活性化させることができると言われています。もちろん健康な人にはより効果はあります。過去のこと簡単に思い出せなくなっている人、実は結構いるはず…笑

更に脳のやわらかいこどもの場合は、、、ドンドン脳に刺激を与えることで「頭が良くなる!」と言えます。

例えばこちらの絵は、「魚が釣れて喜んでるところ」です。

この前後には必ず何らかの出来事があるはずです。
例えば、

前:釣れるまでまだかなーまだかなーと待っていたり、釣り竿に餌をつけていたとか。
後:釣れた魚を針から外したり、バケツに入れて帰ったとか。

こういったことは絵日記に書いてありませんが、絵日記にされている絵を見ることで、これを見たお子様は他にもこんなことがあった!あんなことがあった!とすんなり引き出せるはずです。これが絵日記の持つ力です。なので、絵日記を書くときは前後のお話もしながら書くのがBESTです。

⑧将来的に必須な力が蓄積される

実は子供の時だけではなく、大人になったときほど意外と絵の力は要求されます。ここでいう絵の力というのは「上手に絵が描けるかどうか」ではなく、「何をどう伝えたいかを明確に表現できる力」です。

例えば相手に伝えるためには長ったらしい文章で細かく説明すればいいというものではありません。
絵と簡単な文字パパッ!と伝えられるならそっちの方が断然いいことも多々あります。

そういった力を求められるのは実は大人になってからのほうが多いんですね。
また絵日記は長々と文章を書くものではなく、パシッと言いたい言葉を短文で伝えていることが殆どですよね。

伝えたいことを短くするのはすごく難しいのですが大切です!
長々~~延々と~しゃべって、結局何が言いたかったの?という人より、要点だけパパっとまとめて大事なことを伝えてくれる人のほうが心にも頭にも残りますよね。

そのためには子供のうちから絵日記と密接にかかわっておくことで、何をどう書けばいいのか、どのように物事を表現すればよいのかが自然と分かるようになります。

相手にわかってもらえるように「伝える力」というものの基礎が身につきます。

そしてこういった効果を意識しながら書くだけでより効果的な絵日記になる!

♡おまけの効果:書いている親自身の頭もよくなる!

絵日記を書いている期間は、フル回転しますので、ご両親自身の頭がよくなります。絵を描くだけでなく、いろいろと頭の中で考えていたりこの言葉をこう教えよう、今日はこれが一番印象に残ってるかな…と考えていますよね。『考える力』というのがかなり頭を使うので、脳の活性化につながります。


効果はこれだけじゃない!

・・・こんなに長ーく書いておいてなんですが、実は他にもまだまだ効果はあります‼‼
細かい効果については書ききれなかったのでワークショップ等でお伝えします。

絵日記って書くの難しいんだけど・・・いえいえ!そんなことはありません!

絵が苦手で苦手で…絵日記書けないです!というご両親結構いらっしゃいます。子供に書かせればいいよね?と思ってる方。
それはそれでお子様自身に書かせるのも大切です!

ですが、まずは頑張ってご両親が絵日記をやってあげるということがこれだけの効果を生みだすんです!

というわけで絵日記の書き方のコツと、どうして親が描くべきなのか…については次回!(^^)v

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