【難聴と学校】難聴者の席はどこが一番良いのか。
公開日2016/02/06最終更新日2019/10/23
■コミュニケーション
ほんっとーーにすみません。仕事と子供の看病に追われてまたもや更新が久しぶりになってしまいました…。
今日の話は…
難聴児をもつご両親や、難聴児の担任となった先生には知っていただきたいこと
です。
そして今日はわかりやすいように図解で書いてみようかなーと。文字での説明を減らして、なるべくイラスト化してみようかなー!と思っています。笑
さてさて。お子様が学校で授業を受ける時…
大抵普通学級は黒板を前に、机が縦横規則正しく並ぶと思います。
そんな教室で難聴の子が口を見たり、対応しやすいのはどこの席か分かりますか・・??
正解はこちら!!
黒板を前にして、前から2〜4列目あたり、
そして、真ん中より少し左よりの場所です。
(下の図の赤いところが一番見やすいところです。)
2列目〜4列目あたりなのは理由があります。
よく言われるのが一番前の席!と勘違いされるのですが、
実は一番前は、①〜③の3つを目で追う動きが大きくなりすごく疲れます。
①話している先生の口を見る場所
②ノート等自分の机
③黒板
また、一番前だと、前の人がいないため何をしているのか分からなかった時に前に座っている他の人を参考にするということができません。
かといって、後ろの方の席まで言ってしまうと先生の口も見づらくなりますし、声も聞こえにくくなります。なのでだいたい2−4列目くらいが一番口も、教室の雰囲気も見やすいため、授業に付いていきやすいベストな席になります。
そして次に不思議なのはなぜ中心ではなく少し左側に寄っている場所がBestなのか・・・?
それにも理由があります!
日本では右利きの人が88%となり、ほとんどの人が右利きです。
そして、右利きの人は黒板に文字を書いた後どっちを向くか分かりますか?
左を向くんです!(ユカコ調べ:100%!笑)
右にはチョークやペンを持っているので、黒板の近くに手を添えたまま、左側を向いて話す人がほとんどなんですね。あえて黒板から右手を離して反対側を向く人はほとんどいません。
それを考えると、右側に座ってしまうと先生の後頭部しか見えず、口が全く見えません。
(逆に言うと小学校等で担任がほとんどの授業を受け持つ場合、担任が左利きであれば中心よりも少し右側に座った方が良いと言えます。)
私自身が学校に通って、授業を受けて初めて気がついた事でした。笑
やっぱり先生達も分からないのでよかれと思って一番前の席にしてくれたり、真ん中にしてくれたり…。一番前の真ん中の席を指定される事が多かったのです。
ただ、私は言われた通りにハイ。と言う事を聞くちゃんとした子ではなくてですね…。一番前なんてさぼりにくいやーん!いややーという一言で普通の子と同じようにくじ引きで席をきめてもらっていました。笑
その結果…
一番後ろや、一番右端…等、いろいろな席に座るきっかけとなり、「あれ?この席わかりにくいぞ・・?」「全く口が見えない…」と思ったり、「あれ?めっちゃこの席分かりやすい!」と気が付いたり…
そんな経験を経て、
こういうことかーーーー!!!と気がついたのがこのお話です。
でも、お子様が困っていないのであればあえて強制的に座らせる事は無いと思います。
私の場合はこの仕組みに気がついたからといって、分かりやすい場所を指定する訳でもなく、あいかわらず席替え似普通に混ぜてもらって、いろいろな場所に座っていました。
理由は簡単。さぼりやすい席にすわりたかったから(笑)
おかげさまで全く先生の口が読めない席に座った事も幾度もあります。。。
でもま、知っていて選ばないのと、知らなくて選べないのとじゃ大きな違いなので是非是非ご両親には知っておいてほしいと思います。